【カタノテツ】交野の鉄道ものがたり:file.44 片町線を走ったC11という機関車〈その6〉
交野を走る鉄道のことを、新旧おりまぜながら、『明円勝(Masaru Myoen)さん』と、時々『駐在員さん』の写真等のご協力により紹介しております。
今回は『明円勝(Masaru Myoen)さん』によるカタノテツです。
カタノテツfile.44
片町線を走ったC11という機関車〈その6〉
機関区のマスコットC11
1970年
梅小路機関区
C1196(梅)
梅小路機関区
C1196(梅)
昭和47年10月、梅小路蒸気機関車館が開館する前に、梅小路機関区に配置され構内小入換と据付ボイラー代用に使用されていた機関車も又、片町線を走っていたC11と同形式でした。
このC1196の容姿は筆者の好みでした。
それは歴史ある梅小路機関区のマスコットに相応しい物で、いつも機関区のどこかで、同区のC57達や福知山・米子・奈良のC57・C58・D51・DF50・DD51・DD54を迎え、梅小路貨物駅入換を吹田から出張して担うDD13、そして非電化線区の気動車や、東海道線の電気機関車を見守っていました。
それは歴史ある梅小路機関区のマスコットに相応しい物で、いつも機関区のどこかで、同区のC57達や福知山・米子・奈良のC57・C58・D51・DF50・DD51・DD54を迎え、梅小路貨物駅入換を吹田から出張して担うDD13、そして非電化線区の気動車や、東海道線の電気機関車を見守っていました。
そのC1196の容姿とは・・・
・前照灯が前後ともLP42
・正面ナンバープレートが形式入り
・製造所銘板が原型
・標識灯が前端梁に設置
・バイパス弁調整窓未開口
・回転火の粉止め未設置
・後部通気口未設置
本機は昭和11年川崎車両で新製され、当時の大鉄局奈良庫に4か月ほど配置されていた記録があるので、片町線の運用に入った可能性があるのではないかと思われます。
又、昭和47年10月に、梅小路蒸気機関車館が開館する前に、奈良運転所で留置された後に廃車となったので新製配置と廃車留置が同じ機関区とは何かの御縁でしょうか。
後ろの扇形庫に気動車が見えますが、梅小路機関区ではよく見かけた光景でした。
1969年12月
梅小路機関区
C1196(梅)
C57127(梅)
扇形庫では、山陰本線旅客列車用のC57と並んでいました。
梅小路蒸気機関車館に保存される機関車の選定の際に、C11はC1164が若番で一番調子が良いからという理由で選ばれましたが、筆者はこのC1196(梅)か片町線で最後まで走っていたC11175(奈)にして欲しいと思ったものでした。
C1196は廃車後幸いにも和歌山県新宮市曙団地児童公園で保存され現在継続中です。