織姫と彦星が無事に会えますように!〜天の川の歌碑を巡る〜
散歩コースにフッと見つけていませんか?
立ち止まって読んでみたら「へ〜、こんな和歌があるのか〜」と感心したり、その和歌を詠んだ昔の人の想いに共感したり、どんな生活だったのだろうと想像してみたりと、しばし現実とは違う世界に誘ってくれます。
実際どこにどんな歌碑があるのか、調べてみました。
第1回は、交野市私部西。
天の川にかかる逢合橋(あいあいばし)の側にある歌碑をご紹介します。
彦星(ひこぼし) 織女(たなばたつめ)と 今夜(こよい)逢う 天の川門(かわと)に 波立つなゆめ
意味:天の川よ、彦星と織女が今夜逢うという。2人が逢う場所では決して波立たないでおくれ
出典:万葉集(作者未詳)
逢合橋の袂にある歌碑にあるのは、七夕の主人公の彦星と織姫(織女)が無事に会えるように願った句。
今年の七夕は、例年とは違って夏日でしたから、しっかり2人は夜空で会えていたでしょうね。
ところで、「万葉集」はどの時代の和歌が載っているのかご存知ですか?
「万葉集」は現存する日本最古の歌集だそうです。
ほぼ7世紀前半から8世紀中頃までの歌を集めていると考えられているそうです。
参照:奈良県立万葉文化館
今は、20世紀だから1300年ぐらい前に詠まれた歌ということですね。
そんな昔から七夕伝説が語り継がれていることも驚きです。
ちなみにこの歌碑には、織姫と彦星のイラストが彫られています。
数ある歌碑の中でもイラストがあるのは珍しいのではないでしょうか。
夏休みを迎えて自由研究の一端として、交野市内の歌碑を少しずつご紹介していきますので、お楽しみに!
記事/撮影:ひろちゃん
取材場所:逢合橋
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