標高321mの龍王山を登山してきた!過酷な「かいがけの道」を登った先にあったのは…
街の面積25平方キロメートルのうち市域のおよそ半分が山の交野市。
各地の山には登山道が整備されています。
(星田妙見宮~ほしだ園地の山道)
マー君@交野タイムズはこれまでに様々な登山道をハイキングしました。
▼これまでの登山
最初は十数分程度登って引き返していたのですが、次第に往復で1時間ほどのルートも歩けるようになってきました。
そこで今回はもう少し高い山にチャレンジしてみたいと思います。
その山は
龍王山(竜王山)
交野市で交野山(こうのさん)に次いで高い標高321mの山です。
交野山、旗振山、龍王山(竜王山)の3つの山を地元では交野三山(かたのさんざん)と呼んでいます。
上の写真では、真ん中の馬の背状の山が龍王山(竜王山)です。
表記は「龍王山」と「竜王山」が混在しているようです。
今回のスタート地点
今回は標高が40mほどの交野高校前からスタート。
JR学研都市線の下をくぐり、交野市寺へ向かいます。
左右の道路はJR河内磐船駅~関西創価高校間の道路です。
この交差点をこのまま直進します。
上り坂になってきました。
昔ながらの集落を抜けると、周囲の景色が棚田に一変。
高台にあるのが寺地区の住吉神社です。
▼住吉神社の様子
地図の等高線を調べると、この辺りの標高は80mほど。
既に景色が良いです。
つきあたりで道が左右に分かれますが、左が龍王山に向かう「かいがけの道」です。
左が住吉神社。
境内の裏側に回り込んでいるような形です。
道しるべが設置されています。
「かいがけの道」は傍示へ向かうルートで、龍王山の登り口は途中で分岐するみたい。
しばらく登ると、右折します。
まっすぐ行くと、池の方へ向かうのでご注意。
なかなかの山の中です。
この日は雨上がりでぬかるみ、足場も悪かったです。
しばらくすると、案内板が。
交野八景「かいがけの錦繍(かいがけのきんしゅう)」
案内板によると、かいがけの道は古くから大和(奈良)と河内(大阪)を結ぶ重要な交通路として利用され、大和に大仏が建立される時も仏師たちが行きかったそうです。
そのためか、約1kmの道筋にはたくさんの地蔵様や伏拝(ふしおがみ)が点在しています。
秋になると、落ち葉が地面に広がり美しい光景が見られるのだとか。
更に進みます。
斜面は滑りますし、階段になっているところも段が高くて大変です。
30℃を超える暑さの上に、蚊が10匹単位で襲ってきます。
先述したように、道中には遠方の社寺の伏拝(ふしおがみ)があります。
伏拝は身近な地から遠方の社寺を拝むためのものらしいです。
だんだんと登山道が獣道になってきたような…。
ありました、これが「かいがけ地蔵」ですね。
住吉神社から休憩なしで歩くと、20分ほどで龍王山の登り口に到着。
左が龍王山、まっすぐが傍示方面。
ちなみに地図の等高線を調べたら、この辺りは標高150mほどでした。
龍王山の標高は321mなので、まだ半分も来ていないようです。
この事実に愕然とします。
そしてここからかなり急な登山道に。
辛うじて道です。
つかまるための竹の棒が設置されているところも。
もはや山の斜面…。
ふくらはぎや太もも、腰がパンパンです。
鳥居から急斜面を10分ほど登ると、だんだん緩やかになってきました。
すると登山道から左に外れたところが平地に。
平地の奥にあるのは、山の頂上を示す三角点でしょうか。
頂上の確証が持てない状態で「でっかい岩があるな~」と思っていたら、
左側の木に「龍王山 321m」と書かれたプレートが。
雑木林に囲まれた平坦な土地で全く実感がわきませんが、どうやらここが山の頂上みたいです。
頂上にあったこの岩は、龍王石と呼ばれるもので八大龍王社を祀る雨乞いの祠、龍王社があります。
平安時代、弘法大師(空海)がここで雨乞いの祈祷をされたという歴史もあるところです。
念のため登山道の奥も確認しておきます。
なんとなく登っている気もしなくはありませんが、さっきの場所の方が標高が高いのでしょうか。
再び岩があります。
そして「旗振山→」の案内看板が。
その先は下っているような印象を受けました。
登山道が再び登る可能性も捨てきれず確証は持てませんが(確認に行く体力が残っていない!)、先ほどの三角点や標高の表示があったところを頂上ということにしておきましょう。
ここからは下山です。
下山も下半身に力を入れなくてはいけないこともあり、意外と大変です。
この日は30℃を超えていたこともあり、頭がボーッとしてきました。
途中休憩をはさんで水分を補給しながら、無事に下山することができましたよ。
住吉神社と龍王山の往復は1時間ほどだったでしょうか。
個人的に交野マラソンの10kmを60分で走るより倍ぐらい大変でした。
徒歩とはいえ、やはり高低差があると重力を感じますし、足腰に負担が来ます。
登った先で眺望が楽しめるわけではないので、体力維持以外の目的で龍王山に登るのは個人的にオススメしません。
観光目的の方は以下の理由で交野山の登山がオススメです。
近くまで車で登れる
標高は龍王山より20m高い341m
観音岩からの見晴らしは抜群
標高は龍王山より20m高い341m
観音岩からの見晴らしは抜群
「それでも龍王山に登りたい!」という方は、気温が下がり地面に落ち葉が広がる秋に行かれると良いのではないでしょうか。
傍示から龍王山の登り口まで下るのも1つの方法かと思います。
▼車で登れる傍示の峠道
以上、過酷な登山を伴った龍王山の登山レポートでした。
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記事/撮影:マー君
取材場所:龍王山
マー君のこれまでの記事はこちら
2024年の今年の夏も連日暑い日が続きますね。
皆様方の健康を願います。
7月から8月に月日が移り変わる時期になりましたね。
交野市にも 七夕祭りが開催🎋されたり、、大阪プロレスが来られたり、神宮寺で葡萄栽培がなされたり、学校の記事掲載をして下さったり 毎回 交野通信を楽しみにしています。
そうですか? この度も龍王山登山の記事を詳しくお伝えいただき、誠に有り難う御座います。
長らく交野に住んでいたのですが、、不思議と交野3山には🏕️ご縁がなくて、今まで登る機会を逸していましたので こうして詳しく記載して下さって、嬉しく思いました。💚🚶
最近私事で恐縮ですが、、🏕️山登りに興味を抱き、京阪神の他の山にちょくちょく登ったりしています。交野には、素晴らしい自然と、🏞️ 伝統が沢山あります。
どうも有り難う御座いました。