住吉神社で観誉西岸休心法師の護摩供養と春祭が厳かに行われる


春祭ののぼりが立つ
以前にもご紹介しましたが、今年は観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養と例年の春祭の2つが執り行われました。
▼観誉西岸休心法師300回忌護摩供養のインタビュー記事
観誉西岸休心法師の詳細については、上記のインタビュー記事をご覧ください。
今回は、4月19日に行われた護摩供養と春祭についてご紹介させていただきます。
まず、今回の護摩供養を執り行う山伏の一行が、北田家住宅そばにある大峰山50度供養塔を出発し、法師の墓のある住吉神社までの道のりをほら貝の音とともに歩きました。

住吉神社に向かって歩く山伏一行

ほら貝の音色が周辺に響く
墓へと向かう山伏一行
▼観誉西岸休心法師300回忌護摩供養のインタビュー記事
観誉西岸休心法師の詳細については、上記のインタビュー記事をご覧ください。
今回は、4月19日に行われた護摩供養と春祭についてご紹介させていただきます。
まず、今回の護摩供養を執り行う山伏の一行が、北田家住宅そばにある大峰山50度供養塔を出発し、法師の墓のある住吉神社までの道のりをほら貝の音とともに歩きました。

住吉神社に向かって歩く山伏一行

ほら貝の音色が周辺に響く
住吉神社に到着後、一行は観誉西岸休心法師の墓へと向かいました。


お墓に到着後、法師の墓の前で山伏全員でお経を唱え法師の300回忌を追悼しました。


お経を唱える一行


お経を唱える一行
墓前での読経が終わったのち、次は護摩供養が行われる本殿に移動しました。


本殿に参拝

手前にあるのが護摩壇

本殿に参拝
本殿への参拝後、いよいよ護摩供養の儀式が始まりました。
まず、本殿前の結界に立ち入ろうとする外側の修験者に内側にいる修験者が色々と問答を仕掛け、その修験者が結界内に入るのにふさわしい人物かを確かめるという一連のやり取りが行われました。


「修験道とは何か」などの問答をする修験者(右)とそれに答える修験者(左)

すべての質問に答え結界内へ入ることが許される
護摩壇に祈りをささげる
弓矢を放って結界を作る
(法弓の儀)

法弓をゲット
護摩壇にも矢を放つ

「法斧(ほうふ)」と呼ばれる儀式
(護摩壇の木を伐りだす様子を表す)
祭壇にあったろうそくを使って竹に火をつける
護摩壇に点火
白い煙が辺りに立ち込めだす
湯神楽で使われる一式
湯神楽神事を行う巫女さん


勢いよく清められた湯を振りまく
まず、本殿前の結界に立ち入ろうとする外側の修験者に内側にいる修験者が色々と問答を仕掛け、その修験者が結界内に入るのにふさわしい人物かを確かめるという一連のやり取りが行われました。

縄で囲われた結界

「修験道とは何か」などの問答をする修験者(右)とそれに答える修験者(左)

すべての質問に答え結界内へ入ることが許される
その後、護摩壇への点火の前の一連の儀式を行った後、いよいよ護摩壇に点火され護摩行が始まりました。



(法弓の儀)

法弓をゲット


「法斧(ほうふ)」と呼ばれる儀式
(護摩壇の木を伐りだす様子を表す)



護摩壇に点火後、最初は白い煙がモクモクと上がり始め、次第に赤い炎へと変わっていきました。




煙から炎へ変わる
護摩壇に祈りの書かれた護摩木をくべる

次第に炎が落ち着く
護摩壇の煙を避けようとする参拝者


ということで、火渡りも行って観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養は終了となりました。
その後、住吉神社の恒例の春祭が行われたのですが、その準備をする間、鼓の羽の貴士君と貴也君による和太鼓パフォーマンスと、交野太極拳協会による協会設立40周年を記念した奉納演武が行われました。

カラフルな衣装を着て本殿へ向かう太極拳一行
奉納演武
春祭の祈祷のために本殿へ向かう宮司さんと巫女さん


白い煙が迫ってくる

次第に赤い炎に変わっていく

読経する修験者の方々

煙から炎へ変わる


次第に炎が落ち着く

こうして観誉西岸休心法師の供養のための護摩行が終わり、続いて参拝者らによる火渡りの儀式が執り行われました。
尚、護摩供養で使われた飾り物は自由に持ち帰ることができ、護摩の炎で清められた餅も購入することができました。

結界に飾られていた飾りをゲット

火渡りの儀式が準備されている間、交野の和太鼓集団「鼓の羽」による和太鼓演奏も行われました。
ちなみに、「鼓の羽」のメンバーである貴士君と貴也君の兄弟が、プロの和太鼓奏者としてデビューされたそうです。



尚、護摩供養で使われた飾り物は自由に持ち帰ることができ、護摩の炎で清められた餅も購入することができました。

結界に飾られていた飾りをゲット

護摩供養で清められたおもちを購入
火渡りの儀式が準備されている間、交野の和太鼓集団「鼓の羽」による和太鼓演奏も行われました。
ちなみに、「鼓の羽」のメンバーである貴士君と貴也君の兄弟が、プロの和太鼓奏者としてデビューされたそうです。

貴士君(中央)と貴也君(右)


「上を向いて歩こう」を歌う貴也君
こうして和太鼓のパフォーマンスが行われたのち、いよいよ火渡りの儀式が始まりました。
ということで、博士@交野タイムズも御幣を購入し火渡りに挑戦しました。
ということで、博士@交野タイムズも御幣を購入し火渡りに挑戦しました。

購入した御幣

次々に火渡りをしていく

火渡りをする人は裸足になる

焼けた丸太の上を渡っていく
ということで、火渡りも行って観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養は終了となりました。
その後、住吉神社の恒例の春祭が行われたのですが、その準備をする間、鼓の羽の貴士君と貴也君による和太鼓パフォーマンスと、交野太極拳協会による協会設立40周年を記念した奉納演武が行われました。

カラフルな衣装を着て本殿へ向かう太極拳一行

日も暮れ始めたころ、住吉神社の春祭が始まりました。



本殿での祈禱が終わったのち、本殿前で湯神楽が始まりました。




湯神楽神事も終わり、住吉神社の春祭は終わりました。


湯神楽で使われた枝を湯につけて家で飾り無病息災を願う
こうして、観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養と住吉神社の春祭は終わりを告げました。
今回の春祭では、日ごろなかなか見ることのできない山伏による護摩供養を近くで見ることができ、かつ火渡りも初めて体験することができました。
当日は天気も良く、神社は多くの参拝者で賑わい、子どもたちが放たれた法弓を追いかける元気な声や和太鼓の力強い音色、そしてカラフルな衣装に身を包んだ太極拳の奉納演武など、護摩供養や春祭という厳粛な空気の中にも一風変わった空気が境内を流れていることを感じられる麗らかな一日でした。
以上、観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養、および住吉神社の春祭の様子でした。
(謝辞)今回の取材に全面的にご協力いただいた、住吉神社の宮司さん、氏子総代の方々、その他の関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
今回の春祭では、日ごろなかなか見ることのできない山伏による護摩供養を近くで見ることができ、かつ火渡りも初めて体験することができました。
当日は天気も良く、神社は多くの参拝者で賑わい、子どもたちが放たれた法弓を追いかける元気な声や和太鼓の力強い音色、そしてカラフルな衣装に身を包んだ太極拳の奉納演武など、護摩供養や春祭という厳粛な空気の中にも一風変わった空気が境内を流れていることを感じられる麗らかな一日でした。
以上、観誉西岸休心法師の300回忌護摩供養、および住吉神社の春祭の様子でした。
(謝辞)今回の取材に全面的にご協力いただいた、住吉神社の宮司さん、氏子総代の方々、その他の関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
火渡りに参加出来ればと思い、立ち寄らせて頂いたのですが、残念ながら終わっていました。
博士記者の取材写真を拝見していると、修験者の皆さまは火を自在にあやつられているかのように映ります。これもまた伝統の技なのでしょうね。