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大捜索!獅子窟寺、お大師さまの石仏の顔を探せ!捜索隊が山中で見つけたモノとは!?

こないだ、交野市私市、標高319mの普見山(ふみさん)にある獅子窟寺(ししくつじ)に行く途中にある「お大師さまの石仏」の顔が去年11月の豪雨で流されてしまったというのをお伝えさせて頂きました。

その後、有志を募り探しに行ってきました。

(交野タイムズ読者さまとも一緒に〜って思ったんですが、初めての場所だったりもしたので、今回は、この人たちなら大丈夫と思った地元の知り合いの方々と捜索してきました)

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3月下旬 午前10時〜15時頃まで捜索。

10時に現地集合だったので、準備などもあるなぁと思って9時半頃には現地に行かなくっちゃと寝起き早々急いで、重量のあるスコップやその他装備を持ってあの急な坂道が続く獅子窟寺へ向かう道は、もう帰っちゃおうかなって思うほどかなり辛かったです。

もうそれだけで記事1本書けちゃうんじゃないかしら・・・となりますが、それは今回の趣旨と違うので割愛させて頂きます。

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9時半過ぎに現地へ到着したらもうすでに何人か来てくださっていました。

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午前10時頃、集まってくださった皆さまに、第一発見者でこのあたりの竹をボランティアで伐採されているミスター交野里山Oガキさんから当時の状況、捜索活動の注意点など説明をして頂き、その後、全員でお大師さまの無くなった顔を全力で捜索。

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ちなみに、お大師さまの石仏の顔は今、本当の顔が流れて無くなっているので代わりにそれっぽい丸い石を置いてくださっています。

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(この石もどこで見つけたんですかー!っていうくらいめっちゃ顔に合う石ではありますが、オリジナルのお顔と見比べるとやっぱりオリジナルのほうがいいっ。当時、石仏をここに置いてくださった方やお参りされていた方の思い出もあるでしょう、なんとしてでもオリジナルのお顔を見つけたいっ)

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(顔の違い。左が代わりの石。右が流される前のオリジナル)

手のひらくらいの大きさの丸い石仏のお顔。

これが流されたとなるとコロコロと転がってどこに行っていてもおかしくないです。

竹、とんでもないことになってる
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遠くから見る交野の里山は、わぁ綺麗どすなぁと感じるのですが、実際、交野の里山は竹の侵入がすごくて場所によってはこんな感じの竹がごちゃごちゃーってなっているところもありました。

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この交野の里山竹問題についても記事1本くらい書けるボリュームになっちゃいますので、それは今回の目的、お大師さまの顔探しとはまた違うので割愛させて頂きます。

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お大師さまの顔があるだろうと考えているのは、お大師さまの石仏が置かれている水汲み場から下に続く山間の谷川筋のところ。

竹をかきわけて捜索場所へ移動します。

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掘って
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掘って、掘って、探しまくる!
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雨が降るとここは川になるところだと思われます。

用意した竹の棒でブスブスっと地面を刺して、なんか固いのがあったらそこを掘り起こしてみたり、持参したスコップでゴバァーっと掘っていったりして顔がありそうな場所を徹底的に探していきました。

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「あっ!なんかここあるかも!」ってスコップで掘り起こしてみたら・・・

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(確かな手応えを感じたのに出てきたのが木でちょっとショックなハラダ@交野タイムズ)

木でした・・・

こ、これは!?
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カクカクした平たい石
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捜索している場所は、普段、人は来ない場所でかつこの付近に石碑などの人工物もない所なんですが、何やら四角い石を発見。

掘り出すにはかなり時間がかかりそうだったのと、今回は石仏のお顔を探すことを優先していたので、この石はこれ以上、掘り出さずにしておきました。

謎の石柱みたいなの
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完全に四角な石。

石柱かブロックか何か不明ですが、ずいぶん昔のもののように見えます。

瓦の破片
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たまにこういう感じの瓦の破片も見つかりました。

獅子窟寺はここよりさらに上にあり、この付近には瓦がある建物はないので、もしかしたらかなり昔のものかもしれません。

なんかすごいのあった
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下のほうを探していらっしゃった方が発見したのがこちら。

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石仏の顔かもと思って近づいてみると、こんな形の石があって、2つ発見。

これを左右の手で各々1つづつ持ち上下に動かすと筋トレができそうなくらいずっしりとした重さのある石で、1個5kg以上はありそう。

明らかに人工物。石碑やお墓の先端部みたいなものでしょうか。

さっき見た、四角い石が台座なのかもしれませんが、それとこれとの関連性は不明です。

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今回、総勢15名で朝から夕方までかなり頑張ってみたのですが、お大師さまのお顔を見つけることができませんでした。

しかし、きっとこの付近にお顔が埋まっていると思われます。

想像より、さらに深く埋まってしまっているかもしれません。

想定より、もっと下のほうに転がってしまって捜索範囲外にいたのかもしれません。


今回は石仏さまがシャイだったのか、ご縁なくお顔と出会うことができませんでしたが、また機会があれば探しに行ってみたいと思います。

捜索ありがとうございました!
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(朝からずっと一生懸命捜索してくださった捜索隊の皆さまのパッションは、本当にすごかったです!)

今回見つかったモノ
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石碑やお墓の先端部分みたいな石、瓦の破片、四角い石柱みたいなものと石の台座みたいなものなどが発見されました。いずれも古いものだと思われます。

余談ですが、翌日ぜったいに全身筋肉痛だ!って思っていたんですが、帰宅後早めにロイヒつぼ膏を貼っておいたりしたこともあり全身筋肉痛にはなりませんでした。

しかし!捜索から2週間くらい経ちますが、今だになんか左の腕のところ痛いです。
たぶんスコップで掘りまくったせいだと思われます。

【関連記事】
獅子窟寺、お大師さまの石仏の顔を探そう!去年の11月豪雨で流されちゃったみたい




記事:ハラダ
ハラダのこれまでの記事はこちら


ライター:katano_times katano_times


 コメント一覧 (2)

    • 2. とおりすがり
    • 2025年04月09日 00:32
    • 総勢15名の捜索隊の皆さま、お疲れさまでした。
      Oガキさんが台座を発見されたから、石像全体が考えられないほど大きく流されたと分かりますが、
      そうでなければこんな広い捜索が必要と思わないですよね。
      皆さまの奮闘でも難しかったのですね。
      捜索過程で発見されたものは、獅子窟寺さんの長い歴史を感じさせます。
      二つ出てきたなんかすごいのは、利用目的は分かりませんが、どちらも五輪塔の先端(宝珠形の空輪と半球形の風輪の結合)ではないでしょうか。
      また記事の写真で初めて気づいたのですが、お大師さまの台座に沓と水瓶を彫り込んでいたのですね。
      弘法大師(空海)の一般的な肖像画(例えばWikipediaにある)では、沓と水瓶が描かれるようですが、
      この石像はそれに倣って作られたのでしょう。
      昭和59年に鎮め置かれた有志の方々は深い思いをお持ちだったのかなあと考えてしまいました。
    • 1. 中嶋 孝
    • 2025年04月08日 17:30
    • 昭和34年の交野小学校の小学5年生の時の夏休みに、そろばんの先生と生徒と獅子窟寺のお寺に宿泊させてもらい楽しく過ごした思い出は今でも忘れられない思いでです。

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