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特殊詐欺を未然に防いだコンビニの店員さんに感謝状が贈られる

去る5月26日(月)、倉治にある大阪府交野警察署において、高齢男性が特殊詐欺に被害に遭いそうになったのを未然に防いだコンビニの店員さんお二人への感謝状贈呈式が行われました。

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大阪府交野警察署

今回感謝状を授与されたのは、2025年5月に発生した特殊詐欺を未然に防いだローソン長尾台1丁目店の若松さんと西川さんのお二人です。

ちなみに、交野警察は、交野市内全域はもとより、枚方市東部も管轄区域となっています。

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署長室に入られる若松さん(左)と西川さん(右)

簡単に事のあらましを説明しますと、5月中旬頃の夜にコンビニに高齢男性がやって来て、iTuneカードを10万円分購入しようとしたそうです。

その時、若松さんと西川さんのお二人が勤務しておられ、夜の時間帯に高齢男性がiTuneカードを購入しようとすることを不審に思い、なぜ10万円分のiTuneカードが必要なのかを尋ね特殊詐欺を未然に防ぐことができたことに対して交野警察署長から感謝状が贈られることとなりました。

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津村交野警察署長とともに一礼するお二人

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感謝状を読み上げる津村署長

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若松さんに感謝状の贈呈

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続いて西川さんに感謝状の贈呈

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津村署長(右端)鈴木副署長(左端)との記念撮影

お二人への感謝状の授与後、津村署長、鈴木副署長、髙橋生活安全課長との懇談に臨まれました。

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津村署長らとの懇談

懇談では、特殊詐欺被害を未然に防いだことへの感謝やコンビニでの特殊詐欺を防止するための警察のさらなる協力などが話されました。

その中で、「たとえその通報が間違っていても構いません。その場合は警察の所為(せい)にして頂いても構わないので、些細なことでも警察に相談してください」というお話が警察側からあったことは、交野に住む一市民としてとても安心に感じました。

感謝状授与式の後、交野警察署生活安全課のご厚意で別室にて若松さんと西川さんのお二人にお話を伺うことができました。

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インタビューに答える若松さん(右)と西川さん(左)

(博士@交野タイムズ)
「では、よろしくお願いいたします」

(お二人)
「よろしくお願いいたします」

(博士@交野タイムズ)
「改めて、今回交野警察署から感謝状を授与された経緯についてお聞かせください」

(若松さん)
「我々が働いている時間帯(夜の時間)に高齢の男性が「iTuneカードが欲しい」と言って来店されました」

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事案の説明をする若松さん

「金額を聞くと10万円分ということで、そんな高額なカードを購入する目的をお聞きしたところ、自宅のパソコンがウイルスに感染し、パソコンの画面に表示されたところへ電話したところ、「ウイルスを取り除くためのセキュリティーソフトが1年間で10万円する」と言われ、iTuneカードでそれを支払うよう言われたそうです」

尚、交野警察署によると、電話口に出たのはたどたどしい日本語を話す外国人だったそうで、「10万円払ってもあとで返金する」とよくわけのわからない理屈をその男性に伝えたそうです。

(若松さん)
「その話を聞いて「それは詐欺の可能性があるから警察に通報した方がいい」と伝え、男性が警察へ自ら通報し詐欺を未然に防ぐことができました」

「その男性は店の近所に住む顔見知りの方で、夜に来店することはほとんどないこともわかっていたので事情を聴いて警察へ通報するよう伝えることができました」

(博士@交野タイムズ)
「今回特殊詐欺を未然に防ぐことができたわけですが、お店では平素からそうした事象に対しての取り組みなどは行われているのでしょうか」

(若松さん)
「本部の方から定期的に詐欺などの犯罪に関する情報が送られてきます」

「それを従業員全員で共有するようにしています」

「淡々と業務をこなしていたら、恐らく今回のようなことに気づかなかったと思います」

「私共のお店は近所の方々にご愛顧を賜っているということもあり、いわばお客様と顔見知りの関係であります」

「そうした関係のおかげで日ごろから気軽に声掛けをし、今回もそれが功を奏して被害を未然に防ぐことができたのではないと思っています」

(博士@交野タイムズ)
「今回特殊詐欺を未然に防がれたということで交野警察署より感謝状を頂いたことについての感想をお聞かせください」

(若松さん)
「今回、このように評価して頂き大変感謝いたしております」

(西川さん)
「今回は、私たちがお店にいたことで特殊詐欺を未然に防ぐことができましたが、他の従業員が働いているときにも同じことができるようにすべきだと思っております」

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西川さんは大学生で将来教員を目指しているそう

「また、お客様から信頼されるお店作りを心掛け、店員に話しかけやすい環境を作ることで今回のような特殊詐欺を未然に防ぐことができるのではないかと思っています」

(博士@交野タイムズ)
「ありがとうございました」

(お二人)
「ありがとうございました」

以前の防犯に関する記事の中でも述べましたが、近年、特殊詐欺やトクリュウ(匿名流動型犯罪)と呼ばれる犯罪が増える傾向にあります。

殊に特殊詐欺は、日本国内のみならず、グローバルな犯罪集団によって行われており、年々その手口が巧妙化しています。

今回のケースは、電子マネーをコンビニで購入させ、その番号を詐欺相手に伝えることでお金が盗まれるという近年よく聞かれるケースです。

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電子マネーの購入による特殊詐欺を防ぐための交野警察署オリジナルの確認表
(コンビニなどの店舗に置かれています)

大阪府警のホームページによると、今年(2025年)の特殊詐欺の認知件数について、交野市は1月から4月までの間に8件の特殊詐欺が認知されています。

▼大阪府警の市町村別特殊詐欺発生状況


特殊詐欺を防ぐには、警察の力はもとより市民の協力も不可欠です。

身近で詐欺に遭いそうになっている方を見かけたら、躊躇することなく警察に通報し一件でも多く詐欺の被害を減らすよう努めていきましょう。

(謝辞)今回の取材をご許可頂いた、大阪府交野警察署の津村署長、鈴木副署長をはじめ、生活安全課の関係者の皆様、そして若松さん、西川さんに改めて御礼申し上げます。


記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
ライター:katano_times katano_times


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