FCティアモ枚方 今季好調の沖縄SVに先制せれるも追いつき勝ち点1をもぎ取る!〜サッカー観戦記〜
交野市との距離感もぐぐっと近くなってきたということで、FCティアモ枚方の試合を取材をしてきました。
前回の取材時には、天皇杯大阪予選の様子をお伝えしましたが、今回は2025年6月14日(土)JFLリーグの第12節 vs沖縄SV戦です。
JFL(日本フットボールリーグ)は、全部で16チームあり、総当たりで2巡するので、全部で30節あります。
そのうちの12節目の試合になります。
対戦相手は、名前から分かるように沖縄を本拠地とするチームで、元日本代表の高原直泰さんがオーナーを務めています。
11節終わって7勝3分1敗で、現在2位です。
対するFCティアモ枚方は、5勝1分5敗で7位。
雨予報がずれてくれたらと思いつつ現地に向かいましたが、試合中は結構激しく雨が降っていました。
なので、ピッチには水たまりがいくつもできて、ボールが転がらない。
選手もピッチで、足元をとられる状態でした。
試合内容は、前半終了間際46分に先制され、後半入ってすぐ48分にも失点してしまい、0-2。
ですが、55分に2人交代した後、チャンスをものにします。
芝本選手からのコーナーキックを、離れていた若谷選手が折り返し、そのままゴールに。
1-2となった後、何度もトライするもゴールまではいかず。
雨が降り続き、ピッチ状態が悪くなる中、83分に相手チームに囲まれた若谷選手からのパスを、冷静にゴールネットに沈めた宮崎選手が2点目をもぎ取りました。
宮崎選手は、今シーズン初ゴール。
そして、FCティアモ枚方に入って初ゴールだということもわかりました。
勝利を目指して、後1点をとるべく攻めましたが、ゴールネットを揺らすことができず。
試合は、2-2のまま終了し、引き分けとなりました。
———勝ち点3が取れそうで取れなかったですが、先制された中で引き分けまで追いついて、勝ち点1を取れた試合でした。今日の試合の感想をお願いします。
ピッチが難しい中で、普段とは違うサッカーになるとは思っていました。
そんな簡単に得点は生まれないのかなと。
前半失点のところは、ちょっとした判断のところが悪かったですし、先に失点して難しい試合になってしまったなと。
0-2になってからも、ゴール奪いにいく姿勢が出ていたと思うし、その中で同点までいけたのは、良かったと思います。
ただ、逆転できるチャンスもあったので、そこをちゃんと決めてほしかったなとも思います。
———今日は、ディフェンス陣が4人中2人代わりました。マリック選手の代わりに初スタメンとなった林賢吾選手がセンターバックになり、出場停止となった阿部選手の代わりにサイドバックに加藤史也となりました。
このメンバーでのディフェンスについてはどう評価されますか?
林選手は、スタートから出るのも初めてでした。しっかりやれていたと思います。
これを続けて、もっと経験を積んでいったら、もっともっとやれると思います。
まぁ、良かったと思います。
まだ2年目の19歳ですか。もともと良かったですが、ディフェンス陣が安定していたので、チャンスがなかっただけですね。
このチャンスでしっかりやれていたのは、ほんと良かったです。
———この夏の移籍で4人が新加入となりました。(GK:キム・ソンゴ、MF:楠大樹、東出荘太、得能草生)新加入選手はどうでしょうか。
合流して間がないので、なんとも言えないですが、技術的には高い選手たちですし、いいポジション争いが生まれますし、戦力のアップにはなったと思います。
———次は、上位のラインメール青森ですね。アウェイとなりますが、次節に向けてのコメントお願いします。
現在首位の青森ですね。それも負けてない(翌日にヴェルスパ大分に負けたので、現在は1敗)無敗ですね。
昨年から監督も変わってアグレッシブになったチームなので、厳しい戦いになるとは思いますが、粘り強く戦って勝ち点3を取れるように頑張ってきます。
———勝ち点3、楽しみにしています。ありがとうございました。
———今日の試合の感想を教えてください
こんなピッチ状況でサッカーをするのは、自分のキャリアの中で初めてです。
オーストラリアでは、この状態だと中止になります。
両チームとも繋ぐチームなのに、最終的には蹴って蹴ってロングボールという試合状況になってしまうピッチコンディションの中で、選手たちは上手く、その状況をマネージメントしていました。
ただ、2つのミスが失点に繋がって結果的には勝ち点3を逃すことになってしまって、そこは改善しないといけないところです。
———オーストラリアの雨が降った時の対応が日本と違うのですね。違いを教えてください。
基本的にオーストラリアでは、水たまりができた時点で中止、もしくはピッチ内でボールが走らない場所が1箇所でもあったら中止となります。
ピッチコンディションを維持するためと、選手の安全面を確保するためです。
———オーストラリアの状況を教えてくださり、ありがとうございました。
話が変わりますが、マリックが水戸ホーリーホックへの移籍コメントでベンコーチに「あなたを必ずJリーグに戻す」と言ってもらったことで凄く勇気を与えてもらったというのがありました。
それは、ベンコーチはマリックはJリーグに戻るべき選手だと思ったわけですよね。
マリックが、昨年FC大阪で苦戦していたことを知っていました。
戻ってきて、プレシーズンが始まった瞬間から、素晴らしい態度で練習をしていましたし、マリックは優しく落ち着いている中でも、自分の強みをみせながら、チームにしっかり馴染んでくれていました。
どっかの段階でオファーがあったら、マリックを失ってしまうかもと、考えていました。
マリックは、人柄ももちろんいいですし、ピッチ内ではフィジカルを活かした良いセンターバックだと思うので、できるだけJリーグで長く活躍できるように願っています。
———今節で12節を消化し、リーグの⅓が終わりました。
日本でサッカーすることについて、考えていたのと違うな思った点と逆に考えていた通りだなと思った点を教えてください。
今感じることは、ロングボールを使うことはある程度試合を見ていたので知っていたのですが、想像以上にフィジカルな試合が多いかなと。体の大きさを使うことが多いですね。
自分たちはテクニック重視のチームなので、逆にいうとそこに適用できないと、簡単に失点してしまう。
そこに適応しないといけないし、適応していってもう少し勝が増えるといいかなと思っています。
ただ、適応すると言っても自分たちのやらなきゃいけないサッカー、やってきたサッカーを手放すわけではなくて、そこをやりつつ、フィジカルなプレーに対応していくことが大事だと思っています。
今いるチームもスタッフも選手もクラブも信じて取り組んでいます。
———これからも、よろしくお願いします。
全員が上に行けると信じていますので、頑張ります。
———まずは、同点ゴールおめでとうございます。
今シーズン初ゴールですよね。
はい、今シーズン初なのですが、実はティアモに入団してから初ゴールです。
アシストとかはあるのですが、ゴールは初です。入って4年目になるんですけど。
———それは、本当におめでとうございます!
今まで、チャンスはあったんですけど、なかなか決め切れてなくて。今になりました。
———では、今日のゴールを振り返っていただけますか。
こうゆう試合状況だったので、まぁ1−2で負けてて、絶対追いつかないといけないと前に上がっていたんですけど、13番の(若谷)拓海くんが、上手く相手を引きつけて、こっちに回してくれたので、チョンと出して決めるだけでした。
前に誰もいなくて。でも、あの状況でも、今まで外してきたんです。
あうゆう時、スローモーションみたいに、いろんなことを考えるんですよ。
今日は、しっかりニアに打てました。ニアしか見えてなかったです。
ここだって感じでぶち込みました。
あんな感じのフリーの時って、ファーとかに強いの蹴りたくなるんですよ。
でも、今日は冷静に「インサイドでこっち打てば、入るわ」と思えました。
———決めた後のゴールパフォーマンスが、気持ち入ってましたね。
あれは、4年目でやっとゴールが取れた気持ちですね。
———思い返してみれば、宮崎選手は入団当時ディフェンス登録ではなかったですよね。
そうなんです。小川監督の時にオファーをいただいて、入った時はミッドフィルダー、攻撃の選手でした。
トップ下とか、サイドハーフとかでした。
———いつ頃からディフェンスになったのですか。
ティアモ1年目の武さん(現 武田GKコーチ)が暫定監督になった時からですね。
武さんに「サイドバックやってみ」と勧められたからです。
そのシーズンの残りをサイドバックで出てみたら意外といい感じだったので、それからです。
学生時代もやったことなかったです。
———自分の中で、いけそうというのがあったわけですね。
そうですね。別に嫌じゃないな、楽しいなと思ってやっていました。
———先ほど、4年目とおっしゃっていましたが、すでにチームの中では長い方になるのではないですか。
そうですね、多分1番長いです。阿部選手と一緒に入ったので。
———では、4年目となる中で、今年のチームの雰囲気はどうですか。
雰囲気は、いいと思います。やっぱり若い選手が毎年多いじゃないですか、元気だし。
元気なことが、いいところでもあり、悪いところでもあるんですよ。
練習中にピリッとさせたい時とかに、締まらない時もありますが、雰囲気だけみるとむっちゃいいです。
暗くないし、ずっと楽しい雰囲気です。
———その雰囲気の中で、チームを締めるという役割は、誰がされていますか。
(阿部)隼人くんとかマリックとかピリッとさせるのは上手いですね。
僕は、年数的には閉めないといけない立場ですが。
———今日は、これまでディフェンスラインだった宮崎選手、マリック選手、石井選手、阿部選手のうち2人が変わり、宮崎選手、林選手、石井選手、加藤選手となっていました。その中で、どのように守っていこうというのはディフェンス陣で何か話しましたか。
そうですね、いつもの4枚のうち2枚が変わるイレギュラーが起こるのは練習からわかっていましたし、それをマイナスに取るのではなく、合わせていくというのは意識していました。
今日の試合は、こんなコンディションだったので、全員が戦術で戦うというのではなく、個でどれだけ戦えるかというのがありました。
———こんな雨の中での試合は、今まで何度も経験されていると思いますが、どんなところに気をつけていたのですか。
雨は嫌ですけどね。でも、こんな中で「ハッキリしたプレーをする」というのは心がけていました。
全員の共通意識として、「今日はもうハッキリ」と。
後半雨がキツくなったり、水たまりが大きく、多くなってきたので、ベンチからも自陣で繋がなくていいから、前に行けという指示でした。
———この雨の中で精一杯されていたとは思います。ですが、欲を言えばもう1点欲しかったですね。
そうですね。この結果に、満足はしていないです。
チャンスはいっぱいあったし、もう1点取れていれば、勝てたし。
0−2から追いついたことは、良かったですが。
———先制されて追いつくまでできたことは、今年のティアモの強みだと思いますが、後1点取るには、どうしたらいいと思いますか。
そもそも、「失点しないこと」というのがあるんです。ディフェンスですから。
今日の失点は、自分の前でヘディングされちゃったりとかあったので、そこがまず改善点です。
その上で、もう1点取るというと、やっぱり全員で全力でやるしかないと思います。
———では、次のラインメール青森戦に向けてのコメントお願いします。
青森は、守りが硬いチームという印象があります。
天皇杯で、横浜F・マリノスにも勝って勢いに乗っているチームと対戦するのは、楽しみです。
勝って帰ってきたいと思います。
———ありがとうございました。
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この結果、FCティアモ枚方は、16チーム中8位となりました。
参照:JFL公式サイト
リーグ戦は、11月まであるので、不定期でFCティアモ枚方の様子をお届けしたいと思います。
記事/編集:ひろちゃん
取材場所:たまゆら陸上競技場(枚方市立陸上競技場)
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