1点を守り切り首位だったクリアソン新宿に勝利!〜FCティアモ枚方:JFL第5節〜
交野市との距離感もぐぐっと近くなってきたということで、FCティアモ枚方の試合を取材してきました。
首位クリアソン新宿と対戦

今回取材したのは、2025年4月6日(日)、JFL第5節 クリアソン新宿戦です。
今回の対戦相手のクリアソン新宿は、2022年にJFLに加入し、今までの対戦成績は2勝2分2敗。
昨年2024年6月には、国立競技場で対戦したのが記憶に新しいです。
今シーズンは、前節の第4節を終わって3勝1敗勝ち点9でリーグ1位となっています。
対して、FCティアモ枚方は、2勝1分1敗勝ち点7で、7位です。
しかし、シーズンが始まってまだ間もないのもあり、勝ち点7〜9の間に10チームがあるという混戦状態。
1つの勝敗で順位がガラリと変わってしまいます。
FCティアモ枚方のスターティングメンバーは、前節FCマルヤス岡崎戦から変わらず、同じメンバーです。
前半は、クリアソン新宿に押され気味でしたが、耐えて0-0で前半を終了します。
後半69分、前節も得点を生み出した若谷拓海選手・阿部隼人選手のコンビで1点を掴みます。
右サイドから若谷拓海選手がドリブルで持ち込み、クロスをあげると阿部隼人選手が、頭で合わせて待望の1点をもぎ取りました。
その後、クリアソン新宿の猛攻に耐え、この1点を守り切り、1-0で勝利しました。
今回は、無失点に貢献したゴールキーパーの青嶋佑弥選手、キャプテンで今節の得点をあげた阿部隼人選手、ベン・カーンヘッドコーチ、二川孝広監督にお話を伺いました。
GK 青嶋佑弥 選手
———勝利おめでとうございます。まずは、今日の試合を振り返ってください。
クリアソン新宿は、力のある特徴のあるチームなので、前半0-0で終えられたら、後半にチャンスが出てくるかなという思いで前半をのぞみました。
———「特徴のあるチーム」とおっしゃっていましたが、どんな特徴のあるチームなのでしょうか。
GKからロングボールを蹴って、サイドからシンプルにクロスを入れてきて、前線の18番,99番の選手が受けるという、戦い方がはっきりしているところですね。
球際のところが徹底している、非常に素晴らしいチームです。
僕たちもやることを徹底していることがありますが、それをブラした方が、お互いのスタイルをぶつけ合って出しきれなかった方が負ける、我慢比べになると思っていました。
そういう意味では、前半0-0でいけば、後半に点を取ってくれるだろうと。
前節も前半に失点が0で終わって勝てたので、前半終わって0-0でしたが失点していないのなら、いつも通りやれば今日の試合は勝つことが出来るだろうと自分の中では感じていました。
また、前回のホーム戦Honda FCとの試合の時に、ショートカウンターからクロスで失点みたいな感じで、全てではないですが、サイドで起点をつくられて4失点というのもあって。それを踏まえた上で、後ろの選手に対してかなりコミュニケーションをとりました。その上での前節の無失点です。
今週は同じようなスタイルを強みとしているチームだったので、しっかりと僕の中で抑えるポイントを抑えて、頭の中の整理をしながら戦えたかなと思います。
———すごい色んなことを考えておられるんですね。
そうですね。後ろのメンバーが若いので、自分がやりやすいようにというのもありますし、お互いやりやすいように。
みんな其々のチームでサッカーをやってきているので、さまざまなやり方があると思うんですけど、後ろの選手であれば全員無失点で終わりたい、失点したくない、という思いに関しては一緒なので、しっかりと考えていることを共有しながら、チームが成長していけばいいのかなと思います。
———このチームの中では、ベテランの方になりますね。
阿部くん、(後藤)卓磨くんが1つ上ですね。(宮崎)樹くんと同じ歳になります。
———年齢の近い選手が多いので、まとめやすいですか。
まとめやすいですし、素直な選手が多いです。
マリックもそうですし、(石井)大生もそうですし。
そういった点では非常に助かっています。
マリックと大生には、助けられて失点せずにゲームを終わらせるということが出来ているので、感謝しています。
時には結構厳しいことも言いますが。
ここから個人で上を目指しくていくには、個人として持っておかないといけないスキルだったり、考え方だったりというのは僕なりに伝えているつもりではあります。
———では、初めてインタビューさせていただいたので、JFLのカテゴリーについてどのように考えていたか教えてください。
Jリーグとは明らかに違うので。
サッカーだけの生活から、仕事もしっかりとやらなければいけないという生活に変わったのは、大きいです。
実は、JFLで戦うにあたって、知ってるJFLの選手に話を聞いたりしました。
JFLでもチームによって様々だということ、本気度でもそうですし、ほぼ全員がプロ契約のチームもあると聞きます。
そういったお話を聞いて、厳しい環境の中でやっているなと感じています。
———ありがとうございます。では、次のY.S.C.C横浜戦に向けての意気込みをお願いします。
もちろん無失点を目指していますが、最終的にチームが勝利して終えることが1番です。
そのために、自分がやるべきことを、しっかり来週もやりたいと思います。
———ありがとうございました。
キャプテン 阿部隼人 選手
———勝利おめでとうございます。今日の試合の感想をお願いします。
難しい試合というか均衡したしたいでしたが、これまでやってきたサッカー、今年やってきたサッカーが徐々に出来つつある中で、先週ぐらいから僕が高い位置をとってゴールを狙うというポジショニングをやってきて、それが体現できて勝つことが出来たので良かったと思います。
———ディフェンスなのに、去年も結構前に上がってきていましたが、今年はもっと前に来られていますよね。
そうですね。去年よりは、前のボジションでゴールを狙っていくウイングだったので、意識は攻撃的な意識を持っているので、そこは問題なく。楽しいですね。
———では、今日のゴールを振りかえってもらっていいですか。
先週のFCマルヤス岡崎戦も、13番若谷拓海選手からああいうキックのボールを蹴ってもらって点を取ったので、今週もそういうチャンスがあるかなと思って、話はしていたので。で、本当にいいボールをくれたので、あとはキーパーのいないところに押し込むだけでした。すごく気持ちのいいゴールでしたね。
———そうでした、先週も決めて2試合連続ゴールでしたね。今シーズン、何点取るのが目標でしたか。
10ゴール10アシストです。
———それは、順調に積み重ね出来ていますね。
1つお聞きしたかったのですが、試合中に凄くみんなを鼓舞する声をかけてられるのが聞こえてくるのですが、それは意識してされているのですか。
それは、ポジティブかネガティブかわからないですけど、自分の意見を発した方が言わないよりいいかなとという考えなので、どんどん伝えていくというのは僕の信念というほどもないですが、自然に出ちゃいますね。
聞こえようによってはネガティブかもしれませんが、そこ言えないようじゃ勝てなくない?と思っているので、伝えるようにしています。
———凄く、キャプテンらしいなと思って聞いていました。
では、次の試合、昨年までJ3にいたY.S.C.C横浜戦に向けての意気込みをお願いします。
同じリーグを戦っているので、J3から落ちてきたとか、地域リーグから上がってきたとか関係なく、自分たちのやってきたサッカーをやって、勝利を掴みたいです。
また、地元が横浜なので、色んな人が見にきてくれるので、そこでゴールを決めて、いい報告というか、いいカッコを見せれたらと思います。
会場のニッパツは、実家の近くなので、楽しみです。
——では、最後にファン・サポーターに向けてのコメントをお願いします。
アウェイとなりますが、駆けつけていただくことを信じて、戦います。
現地で、またYoutubeで応援してくださる皆さんの応援に応えられるような、見ていて「頑張ってるな、明日からも頑張ろう」と思えるような試合をしていきたいと思いますので、熱い応援をお願いします。
———ありがとうございました。
ベン・カーン ヘッドコーチ
前半は、相手も体を使いながらで対処に苦労しましたが、後半は点も生まれて最後はクリーンシートの失点0で良かったです。
———前半を0-0で終えたのは、ベンコーチにとってプラン通りなのか、それとも違うのか、教えてください。
プラン通りでは、なかったです。
ですが、無失点で終われたのは、満足しているし、計画どおりではあったと思います。
———クリアソン新宿は、元Jリーガーも多く強度の高いチームのイメージがあるのですが、ベンコーチのイメージは?
いいチームだと思います。
今日の試合が終わるまでは、1位のチームでしたので、個人のレベルとしても高いと感じます。
今シーズンの残り、上位で戦える力があると思います。
———次の試合、Y.S.C.C横浜戦に向けての意気込みを教えてください。
今シーズン開幕してから、苦戦しているようですが、上のカテゴリーでプレーしていた経験もありますし、戻りたいという強い気持ちもあると思うので、今苦戦しているというのは抜きにして、次の試合に集中していきたいと思います。
今日の試合に、勝てたことを楽しんで、週明けから今日の試合で出た課題に対して取り組んでいけたらと思います。
———ベンコーチの考える課題とは、どういったことでしょうか。
1番の課題は、ゴールが生まれそうなチャンスを作るというところです。
ポゼッションとかボール回しは出来ているところはできているのですが、どこからゴールを生み出すのかというのが課題です。
また、Honda FC戦で4失点してしまったことに関しては、受け入れられないところがありました。
そこから、選手達が立ち直って2試合連続クリーンシートなのは、満足しています。
それを続けていけたらと思います。
———ファン・サポーターに向けてのコメントをお願いします。
観客の皆さんが、いい雰囲気を作ってくれて、アウェイもサポーターの方がきてくださってありがたいです。
「今週もサポーター達のために勝とう」と選手に伝えているので、これからも応援お願いします。
———ありがとうございます。
二川孝広監督

———勝利おめでとうございます。今日の勝利は、気持ちいいですね。
気持ちいいですね!
———では、試合の感想をお願いします。
相手がロングボールを蹴ってきて、そのセカンドを拾って繋ぐというところが、なかなか出来なかったので、前半は難しかったです。我慢する時間でもあったと思うし、後半多少余裕を持って繋ぐ場面も出来たと思うし、そういった中でチャンスでしっかり決めれたのが良かったと思います。
———過去2022年から6回対戦していますが、二川監督にとってクリアソン新宿は、どんなチームですか?
去年とは、システムも変わっていますし、特にシンプルに前にどんどんボールを送ってくるイメージもあったので、そういった中でセカンドボールだったり、繋げるところをマイボールにして自分たちの時間を作るというのは、狙いというか、できれば良かったかなと思います。
———阿部選手が2試合連続ゴールとなりました。阿部選手の評価を教えてください。
そうですね、いいところに入ってきてくれているので。
本当は、前線の選手にもそういったチャンスが出来ればいいですけど、そこは課題として、前線の選手にいい刺激になっていると思います。
———次節は、Y.S.C.C横浜との対戦になります。意気込みを教えてください。
個の力は、あると思いますし、イメージでは繋いでくるサッカーをしてくると思うので、同じ戦い方になってくると思います。
自分たちの良さをより出して、勝利できるように頑張っていきたいと思います。
———ファン・サポーターへのコメントお願いします。
一つずつ勝ち星を重ねて、上位に入っていけるようにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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この試合の結果、FCティアモ枚方は5位になり1つ順位をあげました。
交野タイムズでも、不定期にFCティアモ枚方の試合結果をお知らせできたらと思います。
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記事/撮影:ひろちゃん
取材場所:たまゆら陸上競技場(枚方市立陸上競技場)
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