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花火を通じて子どもたちのチャレンジ精神を育みたい-第3回水都くらわんか花火大会関係者インタビュー

今年の9月15日(日)に開催予定の「第3回水都くらわんか花火大会」。

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第3回水都くらわんか花火大会のポスター

今回で3回目となる水都くらわんか花火大会は、今年も淀川河川公園において開催される予定となっております。

昨年は、枚方市と高槻市で一昨年に生まれた赤ちゃんの数の打ち上げ花火があげられましたが、今年は、それらに加えて交野市で昨年生まれた赤ちゃんの数(480人)が含まれて、合計で5,087発の花火が打ち上げられる予定です。

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昨年の花火の様子(その1)
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

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昨年の花火の様子(その2)
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

今回の花火大会から交野市の赤ちゃんの数も含まれるということで、水都くらわんか花火大会を実行する一般社団法人水都くらわんか花火大会の代表理事井關さんと、同理事の古味さんにお話をお伺いいたしました。

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井關さん(右)と古味さん(左)

(博士@交野タイムズ)
「それではよろしくお願いいたします」

(井關さん・古味さん)
「よろしくお願いします」

(博士@交野タイムズ)
「花火大会はいつから始められたのですか」

(井關さん)
「我々が花火を打ち上げ始めたのは2015年からです」

「水都くらわんか花火大会となって、今年で3回目となります」

(博士@交野タイムズ)
「昔、枚方で花火大会があったのを覚えています」

(井關さん)
「かつての枚方花火大会は2003年まで続きました」

(博士@交野タイムズ)
「2003年にいったん終了した花火大会を復活させようと思ったのはなぜですか」

(井關さん)
「花火大会を復活させようと思うようになったのは、2014年に枚方青年会議所(枚方JC)へ入会したのがきっかけです」

「枚方JCなどが行っている枚方まつりに参加したときに花火大会の話を聞きました」

「私は、18歳で枚方の大学に入学するために和歌山から大阪へやってきました」

「枚方花火大会が終了した2003年は私が17歳の時でした」

「なのでかつての花火大会のことは知りませんでした」

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インタビューにお答えいただく井關さん

「枚方まつりに関わるようになってからもしかりですが、経営するバーのお客さんからも夏になると必ずと言っていいほどかつての花火大会の話を聞きました」

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夜景に花火が映える
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

「そうした話を聞いているうちに、「だったらやればいい」と思って、枚方JCなどに働きかけました」

「しかしながら、どこの組織も「他の事業との兼ね合いで難しい」と断られてしまいました」

「各組織に断られはしましたが、(他の事業もやっている)組織としてできないことと、花火大会そのものができないこととは別の話だと思うようになり、花火大会というものに特化した組織を作れば花火大会ができるのではないか、と考えるようになりました」

「これまで(花火大会の開催に)チャレンジする人がいなかったので、それなら自分がチャレンジしようと思いました」

(博士@交野タイムズ)
「なるほど、わかりました」

「現在、実行委員会は全員で何名の方が在籍されていますか」

(井關さん)
「現在は、84名が実行委員会のメンバーとなってくれています」

「30代前半から中盤が中心メンバーとなっています」

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実行委員会の方々
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

(博士@交野タイムズ)
「やはり、井關さんや古味さんのように自営業の方が多いのですか」

(井關さん)
「そうでもありません」

「サラリーマンや学生の方が多いです」

「かつて枚方に住んでいた方などが「枚方の花火大会を再現したい」という気持ちから、我々の活動に参加してくれる方もいらっしゃいます」

(博士@交野タイムズ)
「花火大会は他の団体の協力なども得ながら行われているんですか」

(井關さん)
「もちろん、いろいろな団体や個人のご協力を得ています」

「しかしながら、基本的には実行委員会のメンバーがイベントの中心を担って行っております」

(博士@交野タイムズ)
「実行委員会のメンバーはサラリーマンや学生が多いということですが、井關さんや古味さんは平素どういったお仕事をなされているのですか」

(井關さん)
「私は、先ほども話しましたが、枚方の大学に進学するために18歳で和歌山から大阪にやってきました」

「卒業後バーを開店し、現在は人材紹介業やイベント事業などを行っております」

「今年の9月には、DMO(Destination Management Organisationの略、観光地域づくり法人)形式で枚方観光案内所の運営を任される予定となっております」

(古味さん)
「私は、井關さんと一緒に人材紹介業に従事する一方で、子どもの教育に携わる仕事をしております」

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古味さん

(博士@交野タイムズ)
「子どもの教育に携わる仕事とは具体的にどういった仕事なのでしょうか」

(古味さん)
「具体的には、バルシューレという一種のスポーツを教育現場などに普及する仕事です」

(博士@交野タイムズ)
「バルシューレとは何ですか」

(古味さん)
「バルシューレとは、"Ball Schule"というドイツ語で、英語だと"Ball School"という意味になります」

「バルシューレとは、いろいろな球技の要素を含んだボールゲームを通じて、子どもたちに多様な運動やゲーム経験をすることで成功体験を積んでもらう運動プログラムです」

バルシューレは、ドイツで生まれたボール遊びで、100種類以上のボール遊びを通じて、運動の苦手な子やこれから運動を始める子たちに基礎運動能力・自発性・社会性を身に着けさせるためのプログラムです(バルシューレジャパンのHPより引用)。

▼バルシューレについての詳しい内容は以下のホームページをご覧ください。


▼古味さんが関わっているバルシューレ枚方本校のホームページ


(古味さん)
「今は、枚方の幼稚園や保育園などに普及活動を展開しいますが、いずれは、交野や他の街の学校にも活動を広げていきたいと思っております」

(博士@交野タイムズ)
「ありがとうございます」

「では、話を花火大会に戻しましょう」

「先ほど実行委員会のことについて伺いましたが、立ち上げ当初はご苦労も多かったかと思います」

(井關さん)
「はい。最初は、めっちゃたくさんの人が「花火大会をやりたい」と言っていたので、やろうと思って声がけしたら集まってくれるだろうと思ったのですが、全く集まりませんでした(笑)」

「最初の花火大会の実行委員会は10名もいませんでした」

「でも、一回花火をあげたら、「あれ、これできるんじゃないか」という雰囲気ができていきました」

「年を重ねるにつれ実行委員会の人数も増えていき、これまではこちらからお声がけをして入ってもらっていましたが、ここ2,3年は「入りたい」という申し込みがあって増える形になりました」

(博士@交野タイムズ)
「これだけのイベントになるとかなりのリスクも伴うから、多くの人や組織がどうしても躊躇してしまうのはわからないではありません」

「でも、誰かが池に石を投げないと波紋ができないのと同じように、誰かが動かないとこうした大イベントもできないというのも事実です」

「博士@交野タイムズの好きな言葉のひとつに「暗い暗いと不平を言う前に、進んで明かりをつけましょう」という言葉ありますが、井關さんや古味さんは、まさにそれを実践している方々だと思います」

(井關さん)
「もう一つの苦労は、やはりお金の面です」

「最初は200万円くらいでしたが、今年は2億円集めたいと思っています」

「金額が大きくなると、見込みとのずれも大きくなります」

「なので、それをいかに小さくするかということが課題であり、花火大会の実行委員会はボランティア組織ではありますが、(お金を集めるという点では)ある種の経営のような感覚でもあります」

「我々は、このイベントをできるだけ長く続けたいと思っております」

「そのためには、(安定的な人的・金銭的資源が獲得できる)イベントを続けるための仕組みづくりが大事だと考えています」

(博士@交野タイムズ)
「イベントを続けるための仕組みづくりとして、具体的にはどういったことをお考えでしょうか」

(井關さん)
「このイベントの主な収入源はカンパと有料観覧席が中心です」

「その部分を増やしていくことがひとつの具体的な手立てではないかと思います」

(博士@交野タイムズ)
「では、今回の水都くらわんか花火大会のアピールポイントはございますでしょうか」

(井關さん)
「今回の花火大会では、有料観覧席の数を昨年より増やしました」

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有料観覧席
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

(博士@交野タイムズ)
「昨年の有料観覧席の数はどれくらいでしたか」

(井關さん)
「昨年は8000席でした」

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昨年は有料観覧席が満席になった
(写真提供 一般社団法人水都くらわんか花火大会)

「今年は、高槻側も合わせ23000席に増やしました」

「有料観覧席の金額は昨年と変わっておりません」

「今回は、有料観覧席の満足度をより高めたいと考えております」

「昨年は、トイレ、飲食、足元の雑草というのが課題として残りました」

「今年は、トイレと飲食の数を5倍にしました」

「これで十分かは結果を見ないとわかりませんが、今年はこれらの対策で有料観覧席の満足度を高めたいと思っております」

(博士@交野タイムズ)
「今年の花火大会から、打ち上げ花火の数の中に交野で昨年生まれた赤ちゃんの数(480人分)も含まれると伺いました」

(井關さん)
「かつて行われていた枚方花火大会のことを調べると、交野からも多くの方が花火を観覧しにいらしていたことがわかりました」

「今回の水都くらわんか花火大会でも、イベント当日の京阪交野線の利用者数が増えていることがわかっております」

「私は、(先述のように)和歌山の出身で、良くも悪くも枚方出身ではありません」

「数年前の関西テレビの番組で、花火大会を見に来られていた赤ちゃんを抱いているお母さんが「あの1発の中に私たちの子どもも含まれている」というシーンを見ました」

「こうした意味でも、枚方にこだわるのではなく、交野、高槻、八幡など周辺市を含めた花火大会にしたいと思っております」

「昨年は、高槻市と枚方市の合算で行いましたが、今年はそこに昨年生まれてきた交野の赤ちゃんの数を含めることにしました」

「今後、八幡市や島本町にも声がけをして、5市で花火をやることで何か違うことにマンパワーが生かせるのではないかと考えております」

(博士@交野タイムズ)
「ありがとうございます」

「では最後にタイムズの読者へのメッセージをお願いします」

(井關さん)
「メッセージというとおかしいかもしれませんが、花火を見に来られた方、実際に見に来ようと思われる方には、花火大会のために自分ができることを是非やっていただきたいと思っております」

「見に来ていただくだけだと、このイベントは終わってしまいます」

「私たちは、「花火大会を100年続くイベントにしようぜ」というのを合言葉に活動しています」

「我々も皆さん同様、一市民として活動しております」

「我々は花火を打ち上げられることに喜びを感じながら活動をしていますが、我々同様、花火を打ち上げることに価値を見出してもらえますなら、是非この花火大会のために何かやってほしいと願っております」

「当日のゴミ拾いでも、100円カンパして頂けるのでも構いません」

「一歩動くということが、子どもたちに何かをチャレンジしようという気持ちを持たせることができると思っております」

「水都くらわんか花火大会にご理解とご協力を頂ければと思っております」

「皆様のお越しお待ちしております」

(博士@交野タイムズ)
「井關さん、古味さん、本日はありがとうございました」

(井關さん・古味さん)
「ありがとうございました」

インタビューにもありましたように、今回の水都くらわんか花火大会からは、昨年交野で生まれた赤ちゃんの数(480人分)も打ち上げ花火の打ち上げ数に含まれるということで、交野からも多くの見物客が訪れることだと思います。

尚、有料観覧席は、水都くらわんか花火大会のホームページよりお申込みいただくことができます。

▼水都くらわんか花火大会のホームページ


また、水都くらわんか花火大会のホームページでは、実行委員長の井關さんが動画でメッセージを掲載する予定にしているそうです。

彼らの熱い思いを是非ご視聴ください。

(謝辞)今回インタビューにお答えいただいた、一般社団法人水都くらわんか花火大会の代表理事である井關さんと、同理事の古味さんに改めて感謝申し上げます。


記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
ライター:katano_times katano_times


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