令和6年度歳末警戒活動ー大阪府警交野警察署関係者インタビュー(後編)
▼令和6年度歳末警戒運動ー大阪府警交野警察署関係者インタビュー(前編)

(博士@交野タイムズ)
「最近、首都圏を中心に、いわゆる「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループの略)」による凶悪犯罪のニュースをよく見ることがあります」
「私見ですが、首都圏の警察はトクリュウを撲滅しようと相当力を入れているはずなので、そうした犯罪が比較的少ない首都圏以外のところに広がることが考えられます」
「交野警察署の方々には、是が非でもこうした犯罪が広まることを阻止していただきたいと思っております」
警察庁の生活安全企画課長からのトクリュウに加担しようとする若者へのメッセージ
(出典 警察庁YouTube)
警察庁の生活安全企画課長からのSNSなどで求人情報を探している人へのメッセージ
(出典 警察庁YouTube)
「先のいわゆるトクリュウによる犯罪もさることながら、近年多く聞かれるのが特殊詐欺グループによる犯罪です」
「とりわけ、年末は、仰っているようにお金や人が多く動く時期ですので、そうした犯罪が増えるかと思います」
「次に、交野警察の特殊詐欺に対する取り組みをお聞かせください」
(生活安全課)
「交野警察署管内での特殊詐欺等の数は、令和4年で31件(被害額約4000万円)、令和5年で62件(被害額約4400万円)となっており、過去最悪の被害件数となっております」
「速報値ではありますが、令和6年10月の時点で約49件(被害額約4000万円)となっており、交野警察署管内での特殊詐欺の発生が昨年と同水準で推移し、決して予断を許さない状況となっています」
「ここ数年で一番被害が多い手口は「還付金詐欺」で、全体の半数を占めております」
「市役所職員を語り、「お金が返ってくる」という甘い言葉には要注意です」
「最近では、新たな特殊詐欺の形態として「SNS型投資」や「ロマンス詐欺」が流行しています」
「交野警察署管内でも、10月末の時点で約20件が発生し、被害額は1億円以上となっております」
「SNS上で「必ず儲かります」という言葉で、多額の投資を呼びかける甘い言葉には十分気を付けてください」

SNS型投資詐欺を啓発するチラシ
(交野警察署提供)
(博士@交野タイムズ)
「特殊詐欺等を行う犯罪者は、ある意味で時代の流れに機敏です」
「例えば、政府がNISA(小額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの制度拡充をしようとしている今、金融資産などが多いお年寄りを狙って、あたかも絶対損をしない儲け話かのように言葉巧みに金融商品などの購入を勧める電話がかかってきて被害に合うという話をニュースなどでよく聞きます」
「時代とともに詐欺のスタイルもアップデートされていくというのは、ある意味で犯罪者がその時流行していることに機敏であるということであり、我々も日々変化する詐欺に騙されないよう機敏に新しい犯罪形態を知っておく必要があると思います」
(生活安全課)
「そうした詐欺被害を未然に防ぐため、交野警察では、様々な取り組みを行っております」
「例えば、高齢者を中心とした防犯教室の開催し、還付金詐欺などの実際の手口を紹介したり、人通りの多いスーパーや大型施設等での特殊詐欺防止キャンペーンの開催、交野警察署管内の金融機関に呼びかけての「振込限度額0円設定」の推奨、コンビニへの協力要請(5万円以上のマネーカードを購入する場合は、警察に連絡するようお願いする)、自動録音機の設置推進、国際電話着信拒否の受付などを行っております」


パトロールカーの前で撮らせていただきました

固定電話の特殊詐欺対策を啓発するチラシ
(交野警察署提供)
(博士@交野タイムズ)
「国際電話着信拒否の受付とはどういうことでしょうか」
(生活安全課)
「現在、詐欺の電話の約半数が海外からの電話であることが判明しています」
「なので、国際電話の着信を拒否できれば、脅威の半数は未然に防ぐことができると言えます」
「大手電話会社3社(NTT、KDDI、ソフトバンク)では、本来、着信拒否設定すると手数料が発生しますが、無料で対応してくれることとなりました」
「また、着信拒否の手続きは警察署でもすることが可能ですので、ぜひ活用してもらいたいと思っております(警察での受付は、KDDIとソフトバンクのみ可能。NTTの場合は自己申し込みが必要ですが、申し込みの仕方は警察でお教えします)」

固定電話のナンバーディスプレー設定などを啓発するチラシ
(交野警察署提供)
(博士@交野タイムズ)
「ありがとうございます」
「最後に、読者へ向けてのメッセージをお願いいたします」
(生活安全課)
「これから歳末に向けて、毎年、犯罪は増加する傾向にあります」
「特殊詐欺についても例外ではありません」
「特殊詐欺等を防ぐ方法は、実は簡単なのです」
「かかってきた電話の元が市役所職員を名乗るものであれば、必ず一度電話を切ってから、市役所へ「確認」しましょう」
「また、詐欺かもしれない甘い話の電話がかかってきた際は、家族や警察へ「相談」してください」
「事情を聞けば、周囲の方も助けてくれます」
「「確認」と「相談」をしっかりとしましょう」
「読者の皆様が犯罪被害や交通事故に遭わないように、安全で素晴らしい1年を迎えられますよう、交野署員一同、頑張っていきたいと思います」
(博士@交野タイムズ)
「ありがとうございました」
(生活安全課)
「ありがとうございました」
社会経済活動の大前提は「治安の安定」です。治安が安定していなければ、人々の暮らしは犯罪の恐怖に晒され、安寧な暮らしが成り立たなくなるでしょう。
安寧な暮らしを守るのは、日頃から犯罪等に関する情報をいち早く把握し、それに対する防犯意識を高めておく必要があります。
犯罪等の情報をいち早く手にする方法として、大阪府警が提供している「安まちアプリ」も有効な手段の一つです。

そして、人々の暮らしを守り、社会の秩序を保ってくれるのが警察や消防などの組織です。
先述のように、年の瀬は「師走」と呼ばれるように、お坊さんのみならず多くの人々が忙しい時期となります。そのため、犯罪や交通事故、火災などの発生リスクが高まる時期にもなります。
特に、最近では、特殊詐欺やSNSを使った投資詐欺など巧妙な手口で人々から金銭をだまし取る犯罪が増えております。
少しでもおかしいと思われる電話やSNSのメッセージが来た場合は、一人で判断するのではなく、家族や交野警察に相談してください。
交野は他市に比べかなり治安の安定している街ではありますが、交野警察署の方々の日々の努力がそれを支えていることを忘れてはなりません。
交野の一市民として、交野警察署の方々の日々の努力に深い感謝と敬意を表します。
(謝辞)今回、インタビューやチラシの提供、そして発隊式の取材を快くご承諾いただいた、大阪府警交野警察署生活安全課の方々、そして森交野警察署長をはじめとする署員の方々に改めて御礼申し上げます。
記事:博士
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