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フードロス削減と共助の試み。はぐはたフードパントリーの活動について聞いてみた!

現代日本は「飽食の時代」と呼ばれて久しい一方、それがもたらす様々な弊害、例えば過剰栄養による肥満、糖尿病などの生活習慣病、偏食による新型栄養失調などの健康上の問題や、農作物などを大量に生産するために木を伐採したり焼畑農業によって森林を破壊する環境問題、そして大量に食料が生産されたにもかかわらずそれを消費することができずロスとなってしまうフードロスの問題など、我々の食卓はこうした問題の上に成り立っているということを認識する必要があるでしょう。

また、かつて「ゆりかごから墓場まで」と言われた行政による社会福祉も、バブル崩壊以降、国・地方問わず社会保障財政の厳しさなどもあって、以前のような行政サービスを困っている人々に提供することが難しくなっている側面があります。

こうしたことから、最近では、行政による「公助」だけではなく、地域社会などが福祉を担う「共助」、そして自らを助ける「自助」を組み合わせて、社会経済的に困っている人たちを助けるという考え方が一つの福祉のあり方として語られるようになっています。

少し難しい話から入りましたが、今回は、社会経済的に困っている人たちを地域の力で助力しようとする、いわゆる「共助」と呼ばれる部類に属する活動を交野で行っているNPO法人みのりの森(子ども食堂はぐはた)のフードパントリーについてご紹介したいと思います。

簡単にフードパントリーについて説明すると、フードバンクやフードドライブから提供される食品、企業や団体などからの規格外の食品などを社会経済的に困っている方々に配布し、フードロスの削減と、各家庭とつながることによって、必要に応じて行政や社会福祉協議会などへの橋渡しをして各家庭の自立を促していく活動をフードパントリーと言います。

▼フードパントリーについて(埼玉フードパントリーネットワーク)


去る2月28日(土)、倉治にある倉治公民館において、NPO法人みのりの森による「はぐはた~フードパントリー」が開催され、多くの方が訪れました。

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フードパントリーを告知するチラシ

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人が徐々に集まってくる

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企業などから提供された食品が並べられる

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子ども向けの駄菓子も用意

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会場へ来ることのできない方々のおうちに届ける食料品も用意されていた

会場に来ていた方々の何人かにお話をお伺いしたところ、「小さい子供がいるのでとても助かる」、「何度か来させていただいている」、「とてもありがたい」など、皆さんフードパントリーの活動をとても感謝されていました。

食料の配布が終わったところで、フードパントリーを行われているNPO法人みのりの森(子ども食堂はぐはた)の河合さんと、この活動に協力されていておられる倉治区の加茂区長にお話をお伺いしました。

インタビュー

(博士@交野タイムズ)
「よろしくお願いします」

(河合さん・加茂区長)
「よろしくお願いします」

(博士@交野タイムズ)
「フードパントリーの活動はどのくらいされているのでしょうか」

(河合さん)
「加茂区長にお願いして倉治区などの協力を得て行ているフードパントリーは2年を超えました」

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河合さん(左)と加茂区長(右)

(博士@交野タイムズ)
「倉治区の協力を得る前からも行っていたのですか」

(河合さん)
「はい。コロナ禍になる前くらいからパルコープさんが食材を寄付してくださっていたので、はぐはたの子ども食堂に食材を置かせてもらってそこに来られる保護者の方々にお渡ししていました」

(博士@交野タイムズ)
「倉治公民館でやるようになったきっかけは何ですか」

(加茂区長)
「私は、倉治区の区長以外にも、民生委員や児童委員をやっていました」

「民生委員になった時に義理の娘が河合さんが行っている子ども食堂のお世話になっていました」

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加茂区長

「その娘から「子ども食堂っていうのがあるよ」という話を聞いたことから、「一度行ってみよう」と思い孫と一緒に河合さんの子ども食堂に伺いました」

「その後何度か河合さんとお話をしているときに、フードパントリーもやっておられるという話を伺い、その際にフードパントリーをやるスペースが狭いという話を伺いました」

「空き家を借りてできないかとも考えたのですが、空き家を借りるとなると色々と制約も出てきます」

「空き家が無理なら、公民館でやれば車や自転車も置けるということで公民館で行うことにしました」

(博士@交野タイムズ)
「今回も多くの方がフードパントリーにお越しになられていましたが、何か宣伝などはしておられるのですか」

(河合さん)
「宣伝は一切しておりません」

(博士@交野タイムズ)
「フードパントリー活動にはどのような方々が関わっておられるのでしょうか」

(河合さん)
「倉治区さんをはじめ、社会福祉法人かたの福祉会さん、交野市社会福祉協議会さんなどが協力・後援してくれています」

「かたの福祉会さんは障害のある方々を地域にエンゲージメントしたいという課題を持って活動されておられる団体で、私たちとは別ルートで加茂区長に倉治で何かできないかという話をされていました」

「ちょうど私たちが公民館でフードパントリーをやろうとしていた時期とオーバーラップしていたので、公民館でフードパントリーを始めたときから福祉会さんのご協力もいただきました」

(博士@交野タイムズ)
「食べ物はどのようにして集めておられるのですか」

(河合さん)
「大きな支えになっているのはパルコープさんからのご寄付です」

「パルコープさんの配達や物流で働かれておられた方々が、「僕たちこのままで終われないよね」「何かしたいよね」という話から、廃棄されるはずの食材を子ども食堂などの各施設に配る組織を立ち上げられました」

▼生活協同組合おおさかパルコープのフードドライブの取り組みを紹介しているサイト


「交野市の子育て支援課さんの方からの紹介で、今から6年か7年前にパリコープさんと契約を結ばせていただきました」

(博士@交野タイムズ)
「最近、クリスマスや節分などの時期になるとフードロスの問題がクローズアップされますが、現代はは「大量生産大量消費社会」と言われ、いわゆる先進国と呼ばれる国々を中心に大量の食材を消費しきれずに廃棄するということが問題となっています」

(河合さん)
「我々の活動は、困っている方々への支援という側面がある一方、フードロスへの取り組みという側面も有しています」

「博士@交野タイムズが仰るように、大量の食材を生産・廃棄するというのは、CO2の削減という観点からも問題だと思います」

「せっかく作ったのであれば、みんなで食べて消費するというのが理想だと思います」

(博士@交野タイムズ)
「今回活動を取材させていただいて思ったのは、やはり加工食品が多いのかなと感じました」

(河合さん)
「仰るように、本当は肉や魚などの生鮮食品もご提供したいのですが、やはり食中毒の問題があるので難しいところがあります」

「今日はありませんでしたが、野菜については結構ご提供頂いております」

「来て頂いた方々にアンケートをとっても、野菜を望まれる方が多いです」

(博士@交野タイムズ)
「今後の活動についてお聞かせください」

(河合さん)
「我々の活動は一切宣伝をしていないにもかかわらず、おかげさまで多くの方々に食材を提供することができております」

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河合さん

「今日も63世帯の方々にいらしていただきましたが、1カ所で多くの方々に食材を提供するとなると大変なので、現在は2中校区内で活動していますが、いずれは1中校区や3中校区、4中校区など交野市内で分散して開催できればと考えております」

「現在は倉治での活動を中心に行っていますが、加茂区長などのご協力もあって倉治の活動が盤石になってきているので、4月からは活動の範囲を郡津にも広げたいを考えております」

「郡津の民生委員の方々も私たちと同じ志を持っておられるので、一緒に活動していけたらと思っております」

(博士@交野タイムズ)
「社会保障における役割として、「公助」、「共助」、「自助」の3つがあると言われています」

「かつては、国や地方自治体などが社会経済的に困っている人々を助ける「公助」が中心でしたが、財政赤字などによって十分な公共サービスの提供が次第に困難になってきたことで、「共助」や「自助」の役割が見直され、それら3つの要素を組み合わせる形で福祉を提供していくという考え方へと変わってきています」

「もとより、依然として「公助」の役目は大きいですが、河合さんや加茂さんら地域コミュニティーの活動も「共助」という形で不可欠となってきています」

(河合さん)
「我々のフードパントリーの活動は、食料の提供はもとより、かたの福祉会さんや交野市社会福祉協議会さんなどにも入っていただいて、困っている方々を市役所の担当課につなげていくということも行っております」

「今後も、かたの福祉会さんや交野市社会福祉協議会さん、そして交野市役所さんとも協力して活動をしていきたいと考えております」

(博士@交野タイムズ)
「福祉とか寄付というとちょっと構えてしまう人がいるかもしれませんが、ちょっと余ったものなどを寄付するだけでも助かると思います」

(河合さん)
「本当にそうです」

「例えば、ちょっと余った食材をご寄付いただくなど、自分にできることをしていただければ十分です」

(博士@交野タイムズ)
「食材を寄付したいという場合はどうすればいいのでしょうか」

(河合さん)
「子ども食堂はぐはた(倉治2-44-19)に持ってきていただければと思います」

「1食分でも2食分でも構いません」

「曲がったキュウリなど売り物にならない野菜でも一向に構いません」

(博士@交野タイムズ)
「曲がっていようと、切ってしまえばわからないからね」

「では、最後にタイムズの読者にメッセージをお願いします」

(河合さん)
「倉治のフードパントリーは対象者を絞らない形で開催しておりますので、いろいろなご事情を抱えておられる方どなたでも来ていただければと思います」

「食材を受け取っていただくのはもとより、ここに来ていただくことで誰かとつながっているということを実感していただける場となるよう私たちも精いっぱいのお手伝いをさせていただきたいと思っております」

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フードパントリーをお手伝いされていた方々

(博士@交野タイムズ)
「本日はありがとうございました」

(河合さん・加茂区長)
「ありがとうございました」

河合さんたちのフードパントリーに興味のある方は、子ども食堂はぐはたのInstagramなどをご確認ください。

NPO法人みのりの森(はぐはた食堂)

倉治2-44-19

Email minorinomori2024@gmail.com

SNS Instagram https://www.instagram.com/hagumi45/
        Blog          https://ameblo.jp/hata-iku/theme-10102721785.html

(謝辞)今回の取材にご協力いただいた、倉治区の加茂区長、子ども食堂はぐはたの河合さん、そしてフードパントリーの関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。

記事/撮影:博士
博士のこれまでの記事はこちら 


ライター:katano_times katano_times


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