グッズにもなってる!獅子窟寺『薬師如来坐像』が展示されている天王寺の大阪市立美術館に行ってきた!!
こちらには、お正月の三が日のみ公開される国宝『薬師如来坐像』が、あります。
この『薬師如来坐像』が、天王寺にある大阪市立美術館で開催される「大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展 日本国宝展」に展示されることは、以前お伝えしました。
ということで、行ってきました!天王寺へ!
たくさん展示されている国宝の数は、延135件。
国宝ってそもそも何件あるのか調べてみると2025年5月1日現在で、1,144件。
参考:文化庁 文化財指定等の件数
1割近くが、大阪市立美術館で今回展示されていることになります。
その中の、「おおさかゆかりの国宝ー大阪の歴史と文化」で、獅子窟寺の『薬師如来坐像』は展示されていました。
獅子窟寺でのお正月の公開で、目にはしてるはずですが、暗いお堂の中にいらっしゃるので、今までじっくりと拝見することもなく、どんなお顔なのかもハッキリと思い出せない状態でした。
ですが、ガラスケースの中に展示されているので、しっかりと見ることが出来ました。
もちろん、後ろに回っても見られるように展示されていたので、薬師如来の後ろ姿も拝むこともできました。
お顔は、ふっくらとした感じでまるで生きているかのよう。
そして、服のドレープというか弛んだ感じが優雅に表現されていて、とても1本の木から掘り起こした物とは思えません。
この薬師如来は、平安時代初期(9世紀)に作成されたものようですが、今から1000年以上の前のものがほとんど完全は形で残っていることも、驚きです。
どうしても、長い年月が経つことによる破損などがありそうなものですが、それだけ大事にされてきたことですよね。
実は、国宝は、1年間に公開できる日数が60日以内、また移動回数も年2回までと決められています。
参照:文化庁 国宝・重要文化財の公開に関する取扱要項
なかなか拝められるものではないので、交野市民は必見ですよ。

日本国宝展は、4月26日(土)~6月15日(日)の期間開催。
じっくり拝めるのも、今のうち、そして滅多にないチャンスなので、交野からは少し遠いですが、ぜひ足を伸ばしてみてください。
記事/撮影:ひろちゃん
取材場所:大阪市立美術館
ひろちゃんのこれまでの記事はこちら
ひろちゃん記者がお書きのように、獅子窟寺の薬師如来さまは、クリアに見通せるガラスケースの中におられ、収蔵庫で見せていだたくときとは違う美しさを放っておりました。
展示の様子が、たまたまこちらに写っています。(「おおさかゆかりの国宝―大阪の歴史と文化」展示風景、という写真の右奥↓)
https://artexhibition.jp/topics/news/20250425-AEJ2637025/
(※ちなみにこれは開幕時のもので、こちらで紹介されている「絵画」はすべて展示終了しています。薬師さまは会期末まで見られます。)
さて拝見していたときの実話です。
高齢のご婦人から話しかけられました。
ご婦人:ホント素敵よねえ。美しくてこの仏さますごく好きになったわ。
私:私、近くに住んでるんですよ。
ご婦人:?? なんか調べるとすごく山のほうでしょう。
私:交野市ですね…そこに住んでるんです。
ご婦人:また見たいんだけど、ふだん見れない感じよね。
私:正月三が日と、ご住職にご連絡して、事前に予約すると見せていただけますよ。
ご婦人:お寺さんで見てみたいわね。
私:山を登る必要があって、少し頑張りが必要ですかね。薬師さまはふだんは収蔵庫なんですよ。これほど近くでは見れませんよ。
見たことがあっても、こんなお姿だったのかと思いました。
ご婦人:?? お寺さんの方が遠いの。
私:国宝を守るための収蔵庫に入ってますのでね。
ご婦人:こちらのお寺さん、どんなところかぜひ見たいわ。
私:ぜひ交野市へいらして下さい。
本当に来てくださると嬉しいですね。