【カタノテツ】交野の鉄道ものがたり:file.40 交野線と縁が無かった京阪700系(Ⅱ)
交野を走る鉄道のことを、新旧おりまぜながら、『明円勝(Masaru Myoen)さん』と、時々『駐在員さん』の写真等のご協力により紹介しております。
今回は『明円勝(Masaru Myoen)さん』によるカタノテツです。
カタノテツfile.40
交野線と縁が無かった京阪700系(Ⅱ)
アコモ改造車600系(Ⅱ)に次いで登場した700係(Ⅱ)は、交野線でも活躍すると期待しましたがついぞ叶わなかった様です。
1973年5月3日
枚方市-御殿山
711
馬急(淀屋橋発淀行き臨時急行)
枚方市-御殿山
711
馬急(淀屋橋発淀行き臨時急行)
馬急は700系(Ⅱ)の充当が多かった様です。
700系(Ⅱ)は、世界的流行に乗って登場した流線形一族1000型・1100型・1200型・1500型、そして日本初の連接車60型(60型からは連接部の中間台車のみを使用)の電装や台車と、新製した車体を組み合わせ昭和42年から46年に登場しました。
700系(Ⅱ)の運用について、600系(Ⅱ)と比べてほぼ同様の仕様である本形式は交野線運用は、当然設定されると思っていました。
しかし入線試験の実績はあるものの、何故か営業運用は確認できません。
本形式は2400系以降で見られる編成の中間に、先頭車を配置せず7連運用に徹した編成を目指したので、最終敵に先頭車が12両、中間車が32両製造され、内2両は半端車となったので600系(Ⅱ)に編入され貫通7連6本が揃いました。
しかし入線試験の実績はあるものの、何故か営業運用は確認できません。
本形式は2400系以降で見られる編成の中間に、先頭車を配置せず7連運用に徹した編成を目指したので、最終敵に先頭車が12両、中間車が32両製造され、内2両は半端車となったので600系(Ⅱ)に編入され貫通7連6本が揃いました。
一方で宇治線については、701以下4連三条行普通が旧宇治駅に停車する写真が鉄道ピクトリアル誌に掲載されており、営業運転が確認できます。
アコモ改造車とは言え、最後の吊掛け駆動旧型旅客営業車は、交野線とは縁が無かった様です。
本形式は運用面で他の旧型車と一線を画していたのかも知れません。
本形式は運用面で他の旧型車と一線を画していたのかも知れません。
1970年1月
橋本-樟葉
712
橋本-樟葉
712
700系(Ⅱ)先頭車ラストナンバー
600系(Ⅱ)と外観の違いを見てみます。
前照灯 2000系と同様の2灯
スカート設置 2200系と同様
側面窓保護棒廃止
ワイパー取付位置 2200系と同様の窓横
ジャンパ栓受の形状 2200系と同様に箱型
鳩マーク受廃止
等で2200系と同じ仕様が多く見られます。
700系(Ⅱ)は、京阪線の冷房化率向上のため旧型車初の冷房化改造車となるのかと思いきや、なんと廃車されて今度はボディを流用し、新型車の足回りと電装やクーラーを装備し代替新造車1000系(Ⅲ)として、昭和52年・53年に登場しました。
それにしても、流線形1000型一族が700系に改造されてた時点で京阪線の将来の1500V昇圧は既定路線であったにも関わらず、あえて昇圧に対応できない700系を44両も誕生させたのは未だに謎です。