音楽に国境はない!日韓芸能交流公演 Over the Line関係者インタビュー

日韓芸能交流公演のポスター
同イベントは、交野を中心に活動する郷土芸能集団「サエキ囃子保存会」の佐伯篤宣さんたちの「収穫祭チーム」や長谷川 暢さんら「日本招聘チーム」、そして韓国で伝統芸能の活動を行っている「韓国招聘チーム」がコラボレーションする「日韓芸能交流公演」という形で行われます。
「サエキ囃子保存会」としてこうした国際的な音楽イベントを行うのは今回初めてということで、同会の佐伯さんにイベントの経緯や内容についてインタビューさせていただきました。
今回のイベントの経緯について
(佐伯さん)
「今回のイベントは、韓国農楽奏者のチェ ジェチョルさんが、コロナ禍の中、日本と韓国の音楽奏者のとのオンラインでの楽曲制作が一つの起源となっています」
「そのオンラインイベントは韓国江原道(カンオンドウ)の「Over the Line」という名義の助成事業として行われたのですが、「せっかくなら日韓の郷土芸能奏者によるオフラインでのイベントをやりたい」ということで、サエキ囃子保存会にお声がけ頂きました」
「韓国チーム」について
(佐伯さん)
「今回ご出演いただく韓国の方々は、韓国でプロの農楽家として活躍されている方々です」
(以下写真は佐伯さんより提供のものを使用)





「元々韓国農楽は、太鼓を担いで五穀豊穣などを願う郷土芸能です」
「その郷土芸能をサムルノリというプロの太鼓集団(日本でいう「鼓童」等のような太鼓集団)が舞台化しました」
「現在和太鼓界隈で行われている太鼓を担ぐ形で演奏する、いわゆる「担ぎ太鼓」というスタイルは、今から4、50年前にサムルノリと鼓童が共同公演を行ったときに日本に広まった、と言われています」
「担ぎ太鼓」について
(佐伯さん)
「(先述のように)日本で太鼓を担ぐ形で演奏するスタイルは、韓国農楽の影響を受けています」
韓国農楽(Youtubeより)
「「担ぎ太鼓」は、単に手さばきで太鼓を打つのではなく、体のリズムや大地のエネルギーと一体になる形で太鼓を打つものです」
「こうしたスタイルの太鼓演奏がしたいと思い、韓国農楽奏者のチェさんにサエキ囃子に協力を依頼しました」
「日本チーム」について
(佐伯さん)
「「日本チーム」の長谷川さん、井出崎さん、そしてチェさんは、「Over the Line」のメンバーとして、韓国で「韓国チーム」とともに活動しています」




「この「Over the Line」の方々に、サエキ囃子と尺八の米谷さん、津軽三味線の飯田さん、そして今回美鵬さんという美鵬流という太鼓の流派の家元にご出演を依頼しました」




今回のイベントについて
(佐伯さん)
「今回は、子どもたちに郷土芸能のすばらしさを伝えたいと思い、小学生100名(先着順)を無料招待にしました(同伴する親御さんは有料)」
「今回初めての試みとして行うイベントなので、イベント当日までどうなるかは正直なところわかりません」
「韓国の方々は、調子が上がってくると予定していた以上のパフォーマンスを見せてくれるので、当日は会場が大盛り上がりするだろうと思います」
「ただ、今回のイベントだけで終わりというのではなく、これをきっかけに世界各国の郷土芸能との交流を図っていく息の長いイベントにしたいと思っています」
佐伯さんによると、交野の星の里いわふねを国際的な郷土芸能の拠点とすべく、今回の日韓芸能交流公演をその一環として位置付けているそうです。
(佐伯さん)
「交野という地が世界の郷土芸能の交流地点となるようにしたいと思っています」
交野タイムズ読者へのメッセージ
(佐伯さん)
「日本と韓国は隣同士の国であり、音楽を通じて交流する機会を持てたらと思いこのイベントを日本で企画しました」
「ぜひ会場にいらして、日韓の郷土芸能のライブ感を味わっていただけたらと願っております」
冷戦時代の「ピンポン外交」の例のように、2つの国の政治的関係が良好でないときにでも、スポーツや文化の交流を通じ、それが結果として両国の関係改善に寄与する一つとなる場合もあります。
事の良し悪しはともかく、グローバル化が進み、交野などの小さな街でも多くの外国人を見かける状況となっています。
文化や言葉の違いから時に対立的関係となることもありますが、それを防ぐひとつの方法が相互理解です。
相互理解の方法は、話し合うことはもとより、互いの文化や歴史を知ることも重要であると思います。
佐伯さんたちが今回のイベントも含め試みようとしていることは、正に「太鼓文化を通じた日韓の相互理解の試み」と言い換えることもできるでしょう。
それを次の世代の子どもたちに伝えるべく、今回は100人の小学生を無料招待して日韓の郷土芸能を直接体験してもらうということも試みられています。
いったいどんなイベントになるのか?
是非、直接ご覧になって皆さん自身で体験してみてください。
「日韓芸能交流公演 Over the Line」は、12月9日(土)星の里いわふねで15時(開場は14時)から行われます。
チケットは、大人4,000円、中・高生、1,500円、小学生(100名先着順)無料となっています。
チケットは、星の里いわふね、CURRY&TACOS Lulico、オオキタ園芸、S Cafeの各店で販売しています。
詳しいお問い合わせは、星の里いわふね窓口、または佐伯さん(atsunobu415@gmail.com "@"を半角にしてください)までお願いします。
(謝辞)
今回インタビューにお答えいただいた佐伯さんに改めて御礼申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
「サエキ囃子保存会」としてこうした国際的な音楽イベントを行うのは今回初めてということで、同会の佐伯さんにイベントの経緯や内容についてインタビューさせていただきました。
今回のイベントの経緯について
(佐伯さん)
「今回のイベントは、韓国農楽奏者のチェ ジェチョルさんが、コロナ禍の中、日本と韓国の音楽奏者のとのオンラインでの楽曲制作が一つの起源となっています」
「そのオンラインイベントは韓国江原道(カンオンドウ)の「Over the Line」という名義の助成事業として行われたのですが、「せっかくなら日韓の郷土芸能奏者によるオフラインでのイベントをやりたい」ということで、サエキ囃子保存会にお声がけ頂きました」
「韓国チーム」について
(佐伯さん)
「今回ご出演いただく韓国の方々は、韓国でプロの農楽家として活躍されている方々です」
(以下写真は佐伯さんより提供のものを使用)

イム スンファンー韓国農楽

キム ジフィ―-韓国伝統歌唱(パンソリ)

シム サンミンーギター

ジョン スソッー韓国仮面舞踏

ファン チョンファーヘグム(韓国二胡)
「元々韓国農楽は、太鼓を担いで五穀豊穣などを願う郷土芸能です」
「その郷土芸能をサムルノリというプロの太鼓集団(日本でいう「鼓童」等のような太鼓集団)が舞台化しました」
「現在和太鼓界隈で行われている太鼓を担ぐ形で演奏する、いわゆる「担ぎ太鼓」というスタイルは、今から4、50年前にサムルノリと鼓童が共同公演を行ったときに日本に広まった、と言われています」
「担ぎ太鼓」について
(佐伯さん)
「(先述のように)日本で太鼓を担ぐ形で演奏するスタイルは、韓国農楽の影響を受けています」
韓国農楽(Youtubeより)
「「担ぎ太鼓」は、単に手さばきで太鼓を打つのではなく、体のリズムや大地のエネルギーと一体になる形で太鼓を打つものです」
「こうしたスタイルの太鼓演奏がしたいと思い、韓国農楽奏者のチェさんにサエキ囃子に協力を依頼しました」
「日本チーム」について
(佐伯さん)
「「日本チーム」の長谷川さん、井出崎さん、そしてチェさんは、「Over the Line」のメンバーとして、韓国で「韓国チーム」とともに活動しています」

長谷川 暢ーコンテンポラリーダンス

井出崎 優-サクソフォン

チェ ジェチョルー韓国農楽

韓国での練習の様子
「この「Over the Line」の方々に、サエキ囃子と尺八の米谷さん、津軽三味線の飯田さん、そして今回美鵬さんという美鵬流という太鼓の流派の家元にご出演を依頼しました」

米谷 大輔ー尺八、篠笛

佐伯 篤宣ー和太鼓

飯田 華那ー津軽三味線

美鵬 直三郎ー鳴物
サエキ囃子保存会

今回のイベントについて
(佐伯さん)
「今回は、子どもたちに郷土芸能のすばらしさを伝えたいと思い、小学生100名(先着順)を無料招待にしました(同伴する親御さんは有料)」
「今回初めての試みとして行うイベントなので、イベント当日までどうなるかは正直なところわかりません」
「韓国の方々は、調子が上がってくると予定していた以上のパフォーマンスを見せてくれるので、当日は会場が大盛り上がりするだろうと思います」
「ただ、今回のイベントだけで終わりというのではなく、これをきっかけに世界各国の郷土芸能との交流を図っていく息の長いイベントにしたいと思っています」
佐伯さんによると、交野の星の里いわふねを国際的な郷土芸能の拠点とすべく、今回の日韓芸能交流公演をその一環として位置付けているそうです。
(佐伯さん)
「交野という地が世界の郷土芸能の交流地点となるようにしたいと思っています」
交野タイムズ読者へのメッセージ
(佐伯さん)
「日本と韓国は隣同士の国であり、音楽を通じて交流する機会を持てたらと思いこのイベントを日本で企画しました」
「ぜひ会場にいらして、日韓の郷土芸能のライブ感を味わっていただけたらと願っております」
冷戦時代の「ピンポン外交」の例のように、2つの国の政治的関係が良好でないときにでも、スポーツや文化の交流を通じ、それが結果として両国の関係改善に寄与する一つとなる場合もあります。
事の良し悪しはともかく、グローバル化が進み、交野などの小さな街でも多くの外国人を見かける状況となっています。
文化や言葉の違いから時に対立的関係となることもありますが、それを防ぐひとつの方法が相互理解です。
相互理解の方法は、話し合うことはもとより、互いの文化や歴史を知ることも重要であると思います。
佐伯さんたちが今回のイベントも含め試みようとしていることは、正に「太鼓文化を通じた日韓の相互理解の試み」と言い換えることもできるでしょう。
それを次の世代の子どもたちに伝えるべく、今回は100人の小学生を無料招待して日韓の郷土芸能を直接体験してもらうということも試みられています。
いったいどんなイベントになるのか?
是非、直接ご覧になって皆さん自身で体験してみてください。
「日韓芸能交流公演 Over the Line」は、12月9日(土)星の里いわふねで15時(開場は14時)から行われます。
チケットは、大人4,000円、中・高生、1,500円、小学生(100名先着順)無料となっています。
チケットは、星の里いわふね、CURRY&TACOS Lulico、オオキタ園芸、S Cafeの各店で販売しています。
詳しいお問い合わせは、星の里いわふね窓口、または佐伯さん(atsunobu415@gmail.com "@"を半角にしてください)までお願いします。
(謝辞)
今回インタビューにお答えいただいた佐伯さんに改めて御礼申し上げます。
記事:博士
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