今に伝わる倉治の名水『蟹川の泉』!湧き水にまつわるあれこれ。
ここ、東倉治4丁目にある『蟹川の泉』もその湧き水スポットのひとつで、今も倉治地区により、保存されています。
倉治地区により設置されている立て看板
この『蟹川の泉』の場所は、地図ですとこちら↓
向かって右手方向には変電所があります。
立て看板には
蟹川の泉
と題されたあと、
地下六メートル岩石と小砂の層から
湧き出る「蟹川の泉」。
この泉は年中十五度で名水として知られています。
倉治地区の老人の話によれば、この泉は
『末期(まつご)の水』と言われており、
いよいよあの世からお迎えが来るときに
家の若い者が桶を持ってくみに来て
「末期の水」にしたと伝えられる泉で
この水を最後に安心して息を引き取ることが
できたと言われています。
湧き出る「蟹川の泉」。
この泉は年中十五度で名水として知られています。
倉治地区の老人の話によれば、この泉は
『末期(まつご)の水』と言われており、
いよいよあの世からお迎えが来るときに
家の若い者が桶を持ってくみに来て
「末期の水」にしたと伝えられる泉で
この水を最後に安心して息を引き取ることが
できたと言われています。
と説明は綴られています。
屋根のようなものが取り付けられているところです。
更にのぞきこんで見ますと、金網のようなものでガードされています。
現在は汲めないように
なっている!
ですが、大切に歴史が守られているのは
汲みとれます!
人生の最後のシーンで、ここのお水を安心して飲んで、息を引き取られていくのですね。
人生最後のお水が美味しくなかったら「え?美味しくないねんけど…」となり、
「え?どうしよ?でもこれが最後の水かあ〜う〜〜ん…」ってなってしまいそう。
そのあたりのことが「星のまち交野」さんのページ にも詳しく掲載されていました。
「末期(まつご)の水」を最期に飲むこんな理由
人が死ぬ最期の瞬間に、医師が臨終を告げると、家族はまっ先に死者に末期の水をとらせる。末期の水は、もとは仏教の儀式であったが、いまでは宗旨にかかわりなくおこなわれている。葬式において、水はさまざまな役割をうけもっている。
末期の水は、よく世間でいわれるように、清めの水でも、あの世とこの世を分ける水でもない。これは、あらゆる飲食物を象徴するものだ。
これから後、物が食べられない死者と、最後の食事をともにして送るのが末期の水である。死者は水が飲めないため、形式上、しきみの葉に水をつけて一滴落とすのである。
だから、死にたち合ったすべての者が末期の水をとる。本人と血のつながりが濃い肉親にはじまって、近親者、友人へとまわしていくのだ。これは、死者のあの世の魂が、この世に残る者たちの魂と通じ合うことを願って、食物をわけあうのである。
(瓦版:よもやま便り2008.4.12号 より)
深い・・・
また、蟹川の泉、昔は地酒の水源としても利用されていたそうです。
(「星のまち交野」より)
湧き水をくんで…とはいきませんが、ここに来ると、末期(まつご)の水と言われる「蟹川の泉」の息吹を感じることができるのではないでしょうか。
記事/撮影:お菊
取材先:蟹川の泉お菊過去記事はこちら
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