郡津神社の毎月10日にある月次祭・誕生祭ってどんなの?
郡津神社
大阪府神社庁のホームページによると、御祭神は、天照大神(アマテラスオオミカミ)、素戔嗚尊(スサノオノミコト)、住吉明神(スミヨシミョウジン)となっています。
郡津神社の創建時期ははっきりしていませんが、大阪府神社庁のホームページによると・・・
「当社は郡津の氏神でもと一の宮といわれ…白鳳時代(六五六~七一〇)に交野地方で権力をふるっていた郡衙の郡司が此の地に大堂山長宝寺を建立し、奈良平安時代にかけて一の宮とともに神佛習合の形で栄えていたようであります。ところが鎌倉時代の初め長宝寺は焼失し、その後再建されることもなく長宝寺は廃寺となり、一の宮だけが氏神として残っておりました(一部筆者省略)」。
「郡津」は江戸時代まで「郡門」と書いて「こうづ」と呼んでいたそうです。
「郡」は8世紀の国郡里制の「郡」を指しており、ここに役所があったことを意味していると言われています(交野市役所ホームページより)。
また、「津」は船着き場という意味があり、もともと郡津には穀物などを輸送する船着き場があったことからその地名の由来となった、とも言われています。
さて話を現代に戻すと、現在、磐船神社の宮司さんが郡津神社の宮司を兼任していて、正月や秋祭りなどはもとより、毎月開催される月次祭(つきなみさい)が行われています。
「月次祭」とは、月に一度、氏神様に国家安康や五穀豊穣、商売繫盛、人々の健康や家内安全などを祈願するものです。
郡津神社では、毎月10日にこの月次祭が行われています。
それに合わせ、郡津神社では、他の神社ではあまり行われていない「誕生祭」と呼ばれる祭事も毎月執り行っています。
「誕生祭」は、その月に生まれた方々の安寧やご多幸などを神様に祈願する祭事です。
「誕生祭」にはどなたでも参加することができます。
今回は、その「誕生祭」についてご紹介したいと思います。
郡津神社を訪れたのは、去る9月10日(日)の晴天の日でした。
郡津神社の本殿
月次祭は朝9時から始まり、その後誕生祭が続けて行われます。
今回は、特別に本殿の中からの撮影が許可されました。
ご許可いただいた関係者の方々に改めて御礼申し上げます。
月次祭の様子
月次祭の開始を告げる様子
神様の前で柏手を打つ
氏子総代の方々をお祓いする
宮司さんが祝詞を読み上げる
榊を奉納する
月次祭の終了を告げる
ということで…
「あれ?誕生祭は?」とお思いになられた読者も多いことでしょう。
実は、この日、9月生まれの参拝者が誰も来ず、誕生祭は執り行われませんでした・・・。
「誕生祭を取材する」と言っておきながらそれが叶わず、まずは交野タイムズをいつもご覧いただいている読者の皆様にお詫び申し上げます。
しかしながら、これでは終われませんので、関係者の方々に郡津神社での誕生祭についてお話を伺いました。
まずは、宮司の西角さん。
西角さんへのインタビューは、今年の7月に行ったものです。
西角宮司(磐船神社で取材)
(西角宮司)
「誕生祭は昭和50年代のころから始まった、と言われております」
「氏子さんのお一人が、「誕生祭をやろう」というご提案をされて始まったと聞いております」
宮司さんによると、もともと月次祭は氏子区域のお祭りで、個人について祈願するまつりではないそうです。
しかしながら、戦後になりそうした考えも次第に変わっていき、厄除け祈願などのように個人が自らや家族のことなどを祈願するために神社を訪れる人が増えていきました。
(西角宮司)
「そこで、郡津神社では、月次祭の開催と同時に個人の願いを祈願する誕生祭をすることとなったそうです」
「誕生祭は、私が神主をしている神社では郡津神社だけで行われている神事です」
「誕生祭は、郡津神社の氏子さんではなくても誰もが参拝できるものです」
「誕生祭では、その月が誕生日という参拝者のお名前を一人ずつ誕生祭用の祝詞の中にお入れして読み上げさせてもらっております」
「コロナ禍では誕生祭を行っていなかったこともあり、コロナ禍以降誕生祭で訪れてくれる参拝者がかなり減少しました」
「一方で、コロナ禍中のお賽銭は増加しており、皆さん漠然とした不安があり神社を訪れていることが推察されます」
「誕生祭も再開しておりますので、その月がお誕生日だという方は、ぜひ郡津神社へご参拝頂けるよう願っております」
続いて、氏子総代の方々にも誕生祭について伺いました。
(氏子総代の方々)
「郡津神社は、倉治の機物神社や星田の星田妙見宮のような多くの人が集まるイベント(七夕まつり)がありません」
「初詣や秋祭りなどで神社もにぎわうこともありますが、少しでも平素から多くの方にご参拝頂けるよう氏子たちが神社を守っています」
「誕生祭は昭和50年代のころから始まった、と言われております」
「氏子さんのお一人が、「誕生祭をやろう」というご提案をされて始まったと聞いております」
宮司さんによると、もともと月次祭は氏子区域のお祭りで、個人について祈願するまつりではないそうです。
しかしながら、戦後になりそうした考えも次第に変わっていき、厄除け祈願などのように個人が自らや家族のことなどを祈願するために神社を訪れる人が増えていきました。
(西角宮司)
「そこで、郡津神社では、月次祭の開催と同時に個人の願いを祈願する誕生祭をすることとなったそうです」
「誕生祭は、私が神主をしている神社では郡津神社だけで行われている神事です」
「誕生祭は、郡津神社の氏子さんではなくても誰もが参拝できるものです」
「誕生祭では、その月が誕生日という参拝者のお名前を一人ずつ誕生祭用の祝詞の中にお入れして読み上げさせてもらっております」
「コロナ禍では誕生祭を行っていなかったこともあり、コロナ禍以降誕生祭で訪れてくれる参拝者がかなり減少しました」
「一方で、コロナ禍中のお賽銭は増加しており、皆さん漠然とした不安があり神社を訪れていることが推察されます」
「誕生祭も再開しておりますので、その月がお誕生日だという方は、ぜひ郡津神社へご参拝頂けるよう願っております」
続いて、氏子総代の方々にも誕生祭について伺いました。
(氏子総代の方々)
「郡津神社は、倉治の機物神社や星田の星田妙見宮のような多くの人が集まるイベント(七夕まつり)がありません」
「初詣や秋祭りなどで神社もにぎわうこともありますが、少しでも平素から多くの方にご参拝頂けるよう氏子たちが神社を守っています」
氏子総代の方々
「直会(なおらい)」(神様にお供えしたものをお下がりとして頂くこと)の準備
米などのお供えを少しずつ用意された紙に分ける
(氏子総代の方々)
「誕生祭はどなたでもご参加できるものですので、郡津や幾野に住まわれている方々はもとより、それ以外の地域の方も是非郡津神社の誕生祭へお越しくださることを願っております」
「また、10月14、15、16日は秋祭りを開催いたします」
「14日は子ども神輿もコロナ禍以降初めて登場しますので、ぜひ郡津神社へお越しください」
「誕生祭はどなたでもご参加できるものですので、郡津や幾野に住まわれている方々はもとより、それ以外の地域の方も是非郡津神社の誕生祭へお越しくださることを願っております」
「また、10月14、15、16日は秋祭りを開催いたします」
「14日は子ども神輿もコロナ禍以降初めて登場しますので、ぜひ郡津神社へお越しください」
西角宮司と郡津神社の氏子総代の方々
氏子総代の方々によると、コロナ禍以前は、遠方からの誕生祭への参拝者もいたそうで、「お子さんが今月誕生日だけど、遠くで暮らしているので代わりに参拝に来た」という方もいたそうです。
西角宮司や氏子総代の方々も仰るように、郡津神社の誕生祭は誰でも参拝でき、誕生祭用の祝詞の中で一人ずつ名前を読み上げ、その方の祈願を行う神事です。
郡津神社の誕生祭は、毎月10日の朝9時から行われております。
ぜひ皆さんも郡津神社の誕生祭にご参加なされてはいかがでしょうか。
(謝辞)今回本殿での撮影のご許可や、お話を伺う機会を頂戴した西角宮司をはじめとする郡津神社の氏子総代の方々に改めて御礼申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
誕生祭は誰でも参拝できる!
西角宮司や氏子総代の方々も仰るように、郡津神社の誕生祭は誰でも参拝でき、誕生祭用の祝詞の中で一人ずつ名前を読み上げ、その方の祈願を行う神事です。
郡津神社の誕生祭は、毎月10日の朝9時から行われております。
ぜひ皆さんも郡津神社の誕生祭にご参加なされてはいかがでしょうか。
(謝辞)今回本殿での撮影のご許可や、お話を伺う機会を頂戴した西角宮司をはじめとする郡津神社の氏子総代の方々に改めて御礼申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら