JR学研都市線 河内磐船駅。
改札の横にある1本のクスノキが、最後の時を迎えようとしています。
この大きな木の幹に先日からこんな看板が取り付けられていました。
タイルの段差を補修するため、この木は9月ごろに撤去する予定です。
と書かれています。
確かにこの木の根本はこんな感じで浮き上がってきています。
河内磐船駅前には他にも樹木がありますが、写真の奥に見えているように、ここまで高さもなく根元のあたりもこんなに浮き上がっていません。
確かに周りのタイルも凸凹になっているので、きっと根っこが大きくなっているのでしょう。
ですが、ここまで大きくなったということは、長い時間ここに立っていたということ。
この駅を使う人を長いこと見守っていたことになります。
夏の暑い日に木陰に入ったり、
遅刻しそうになってこの木の前を「あー!電車きてるーーー!」とむっちゃ走ったり、
学校帰りに何故かバイバイしたくなくて友達とずっとおしゃべりしたり、
誰かと待ち合わせしてドキドキしていたり、
塾帰りや学校帰りの子供が降りてくるのを待っていたり、
「これからハイキング行くで〜」という方達がたくさんいたり、
「あ〜今日も一日疲れたな」というお仕事帰りの方を見送っていたり、
....と駅前というだけでいろんなシーンが目に浮かびます。
何年あったのか定かではないですが、いろんなシーンをじっと見つめてくれたこの木とのお別れは少々寂しいものがあります。
パンちゃん様、
フェラーリ差し押さえ様、情報提供ありがとうございました。
撮影:ひろちゃん
取材場所:JR学研都市線河内磐船駅