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交野出身の新進気鋭のピアニスト、小澤さんがイタリアのコンペティションで優勝する

今年の5月に、イタリアにあるイスキア島で開催された「第10回イスキア国際ピアノコンペティション」


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第10回イスキア国際ピアノコンペティションのポスター

韓国やロシアなど様々な国から集まった若手ピアニストがピアノ演奏を競う大会で、なんと!

交野ご出身の小澤美玲さんが優勝

という快挙を成し遂げられました。

平素はオーストリアのザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽大学の大学院で学ばれているのですが、現在セメスターの休業期間を利用し交野へ戻られていることから、小澤さんに優勝した喜びやご苦労、ザルツブルクでの生活などをインタビューさせていただきました。

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ピアノコンペティションで優勝なされた小澤美玲さん

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賞状と記念のトロフィーを持つ小澤さん

(博士@交野タイムズ)
「優勝おめでとうございます」

(小澤さん)
「ありがとうございます」

(博士@交野タイムズ)
「まずは、今回のコンペティションについてお教えください」

(小澤さん)
「今回の優勝させていただいたのは、イタリアのイスキア島で開催された国際ピアノコンペティションです」

「イスキア島は、ナポリからフェリーで30分程度のところにある小さなリゾート地です」



イスキア島をはじめ、地中海には大小さまざまな島があり、その多くがリゾート地として主にヨーロッパ方面の観光客に人気があります。

(小澤さん)
「今回のコンペティションは、私が通っているオーストリアのザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽大学大学院の指導教授が進めてくれたのがきっかけでした」

「コンペティションは、1次、2次と審査があり、1次審査はエチュード(練習曲)と15分間の演奏、2次試験は40分間の演奏を行いました」

課題曲の楽譜は事前に渡されたそうで、それを練習したうえでコンペティションに臨んだそうです。

(博士@交野タイムズ)
「今回のコンペティションの参加者にはどこの国の方がいられましたか」

(小澤さん)
「様々な国の参加者がいました。日本はもとより、韓国、ロシア、イタリアなど」

「意外とアジアの国の参加者が多くおられました」

(博士@交野タイムズ)
「日本や韓国などからの参加者もいるとは、グローバルに認知されたコンペティションだったんですね」

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コンペティションで演奏する小澤さん
(写真提供:小澤さん)

(小澤さん)
「2次審査には7名ほどが残りました」

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表彰式での記念撮影
(写真提供:小澤さん)

(小澤さん)
「コンペティション前は毎日8時間くらい練習しました」

「ピアノの練習で出血することもあります」

コンペティション以外の時でも10時間ほどピアノの練習するときもある小澤さんですが、ご存じのように、ピアノは、ある意味鍵盤をたたくようにして音を出さなくてはいけないので、ほんとの意味で「血のにじむ」思いで練習されていることがわかります。

(小澤さん)
「イスキアのコンペティションはとてもハイレベルなものでした」

「ミスしてもどれだけ音楽が伝わるか。聴衆を感動させるかが(優勝するためには)重要でした」

博士@交野タイムズは、これまで何かで優勝するという経験は一度もありませんが(大学院を修了するときに主席になったくらい)、こうしたハイレベルな国際大会で優勝するというのは、小澤さんの日ごろの努力と持って生まれたセンスがそうさせたといっても過言ではないでしょう。

先述のように、小澤さんは、昨年の10月からザルツブルクモーツァルテウム音楽大学(Morzarteum University Salzburg)の大学院に進学され、そこでピアノ演奏についての勉強はもとより、西洋音楽等についても学ばれているそうです。

ザルツブルクモーツァルテウム音楽大学は、その名の通り、ザルツブルク出身の音楽家モーツァルトの没後50周年を記念して1841年に設立された芸術音楽の伝統校です(Wikipediaより引用)。

ザルツブルクモーツァルテウム音楽大学のホームページ(英語版)
↓ ↓ ↓ ↓


(博士@交野タイムズ)
「ザルツブルクに留学しようと思った理由は何ですか」

(小澤さん)
「9年ほど前にザルツブルクの音楽祭に参加したときに街がとても好きになったことがきっかけです」

「常にクラッシックが街に流れているというのがとてもうれしかった」

さすが音楽の国オーストリア。とりわけザルツブルクは、先述のように、モーツァルトが生まれた地なので、街中に音楽が流れる素敵な街に小澤さんは惹かれたのでしょう。

(博士@交野タイムズ)
「ザルツブルクで一人暮らしということだそうですが、ホームシックとかは大丈夫ですか」

(小澤さん)
「全然大丈夫です」

「街にはアジアンマーケットがあって、お米やアジアの食材が売られています」

「それらを買って自炊しています」

小澤さんにとってザルツブルクは、生まれ育った交野同様、実に心地いい街なのでしょう。

次に、大学での授業のことについて伺いました。

(小澤さん)
「大学の単位の関係で、月に1回クラスコンサートというのが催されます」

「それは、一般の方にも来てもらって、各クラスごとに演奏を披露する会です」

「やはり、ザルツブルグの方々ははっきりしていて、いい演奏ができたときは拍手が鳴りやまず、カーテンコールが何度もあります」

音楽の街ならではの光景と言えるでしょう。

(小澤さん)
「大学はインターナショナルスクール的になっていて、日本人や韓国人などの様々な国の学生がいます」

「大学では、様々なタイプのクラッシックを幅広く学んでいます」

「もとより、ザルツブルクで生まれたモーツァルトについてもさらに勉強したいと思っています」

「また、ヨーロッパという地理的条件を利用して、いろいろな音楽家との交流を通じて音楽を学びたいと思っています」

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即興でピアノ演奏を披露してくれる小澤さん

最後に、これからの夢について語っていただきました。

(小澤さん)
「あと数年は大学院で勉強したいと思っています」

「まだ将来のことについて確固としたことは決めてはいませんが、いつかは日本へ帰ってきたいと思っています」

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お母様とのツーショット

(小澤さん)
「そして、いつかは生まれ育った交野へ帰ってきて、音楽を通じていろいろな形で還元していきたいと思っています」

(博士@交野タイムズ)
「本日はありがとうございました」

先述のように、小澤さんの持って生まれた才はもとより、日ごろからの血のにじむような努力があればこそこうした偉大な賞を受賞することができたのだと思います。

国際ピアノコンペティションで優勝しても、音楽家として尚更なる高みを目指し、ザルツブルクで音楽の勉強を続けられる小澤さんの益々のご活躍を祈っております。


(謝辞)今回のインタビューをご快諾頂いた小澤美玲さん、そして小澤さんのご尊母に改めて御礼申し上げます。

記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら

ライター:katano_times katano_times


 コメント一覧 (1)

    • 1. ゆうみん
    • 2023年08月18日 17:08
    • 4 交野から!
      すごいですね!
      佐藤美香さん以来の快挙かな?
      いつか、交野でコンサートがあれば嬉しいです。
      なんの曲を演奏されたのでしょう?記事にあれば嬉しかったです。

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