関西万博を見据えた七夕ミュージカルの練習を観に行ってみた〜天の川七夕まつりで初公演へ〜
今年の天の川七夕まつりのポスター
まつりの概要については、すでに西川 登志雄 天の川七夕まつり実行委員長へのインタビュー記事で紹介させていただきましたので、ぜひそちらをご覧ください。
▼西川天の川七夕まつり実行委員長へのインタビュー記事
同インタビューの中で西川実行委員長も仰っていたように、今回の天の川七夕まつりではいくつかの新たな試みが行われることとなっております。
そのひとつが、七夕伝説をモチーフとした「交野七夕伝説」というタイトルの七夕ミュージカルです。
「交野七夕伝説」と題された七夕ミュージカルは、天の川七夕まつり当日(7月29日、雨の場合は30日)の19:30より、星の里いわふねにあるホールで上演されます。
ポスターの裏面の説明によると、
「交野市と枚方市を結ぶ交野ケ原を流れる天の川。その地を潤し豊かにする美しい織姫と牽牛という若者がいました。二人は恋に落ち、結ばれましたが、仕事をしなくなり、里は荒れ果て、神様の怒りをかってしまいます…」
その後どうなるかはミュージカルを見てのお楽しみということで、今回のミュージカルの特徴の一つは、プロの歌手、スタッフに加え、公募によって選ばれた市民の方々が参加する市民参加型のミュージカルとなっていることです。
今回の七夕ミュージカルでは、日本国内のみならず、世界でもご活躍されているバリトン歌手の星田裕治さんが神様役をなされ、ソプラノ歌手の林ミドリさんが織姫役、そして彦星には公募で選ばれた藤原拓人さんらがミュージカルの中心的役割を務めることとなっています。
スタッフの方々は、ピアニストである中山尚美さんがミュージカルのプロデュースと歌唱指導を、プロのソプラノ歌手でザルツブルグでの音楽留学の経験もある吉田元子さんが脚本・演出、そして自らの脚本・演出で舞台を上演している村崎佳子さんが演出補佐として今回の七夕ミュージカルに携わっておられます。
脚本・演出を担当する吉田さん
▼西川天の川七夕まつり実行委員長へのインタビュー記事
同インタビューの中で西川実行委員長も仰っていたように、今回の天の川七夕まつりではいくつかの新たな試みが行われることとなっております。
そのひとつが、七夕伝説をモチーフとした「交野七夕伝説」というタイトルの七夕ミュージカルです。
七夕のミュージカル
七夕ミュージカルのポスター(おもて)
七夕ミュージカルのポスター(うら)
「交野七夕伝説」と題された七夕ミュージカルは、天の川七夕まつり当日(7月29日、雨の場合は30日)の19:30より、星の里いわふねにあるホールで上演されます。
ポスターの裏面の説明によると、
「交野市と枚方市を結ぶ交野ケ原を流れる天の川。その地を潤し豊かにする美しい織姫と牽牛という若者がいました。二人は恋に落ち、結ばれましたが、仕事をしなくなり、里は荒れ果て、神様の怒りをかってしまいます…」
その後どうなるかはミュージカルを見てのお楽しみということで、今回のミュージカルの特徴の一つは、プロの歌手、スタッフに加え、公募によって選ばれた市民の方々が参加する市民参加型のミュージカルとなっていることです。
今回の七夕ミュージカルでは、日本国内のみならず、世界でもご活躍されているバリトン歌手の星田裕治さんが神様役をなされ、ソプラノ歌手の林ミドリさんが織姫役、そして彦星には公募で選ばれた藤原拓人さんらがミュージカルの中心的役割を務めることとなっています。
スタッフの方々は、ピアニストである中山尚美さんがミュージカルのプロデュースと歌唱指導を、プロのソプラノ歌手でザルツブルグでの音楽留学の経験もある吉田元子さんが脚本・演出、そして自らの脚本・演出で舞台を上演している村崎佳子さんが演出補佐として今回の七夕ミュージカルに携わっておられます。
歌唱指導をする中山さん
脚本・演出を担当する吉田さん
熱心に指導する演出補佐の村崎さん
前振りが長くなりましたが、ということで、今回初めて行われる「交野七夕伝説」と題された七夕ミュージカルの舞台裏を取材させていただきました。
取材は、7月16日(日)に青年の家で行われた稽古にお邪魔する形でさせていただきました。
取材当初は、織姫役と彦星役が別室で歌とセリフの打ち合わせをし、その他の方々は場面場面での立ち回りやせりふの確認などを行っていました。
織姫と彦星はこのミュージカルの主役なので、歌もセリフも多く、入念な確認作業が行われていました。
この日初めて通し稽古を行ったそうですが、皆さん真剣にかつ熱心に中山さんや吉田さん、村崎さんに演技指導に耳を傾けておられました。
練習後、プロデューサーの中山さんをはじめ、演出担当の吉田さん、村崎さん、そして主要演者の星田さん、林さん、割石さんにお話を伺いました。
(中山さん)
「今回の七夕ミュージカルの企画は、5月ごろに交野市星のまち観光協会の事務局長である佐藤さんから頂戴しました」
「本ミュージカル通じ、2025年の関西万博において、交野を「七夕伝説のまち」としてPRしてほしいという佐藤さんからの依頼でした」
「天の川七夕祭りまでの期間も短く多少不安でしたが、「やるしかない」という気持ちでお引き受けいたしました」
「もとより、私一人ではこのミュージカルを成功させるのは難しいので、演出を吉田さんと村崎さんにお願いし、私はプロデューサー兼歌唱指導として携わっています」
「参加者は20数名おられ、それぞれに重要な役回りをお願いしています」
「男性も参加していただけたので、芝居がぐっと締まりました」
「まだ音楽など精査する部分はあるのですが、どのような作品に仕上がるか今からとても楽しみです」
次に、演出担当の村崎さんにご指導の苦労などについてお話を伺いました。
(村崎さん)
「近年ミュージカルはとても人気のある演目のひとつとなっています。なので、今回の七夕ミュージカルでも多くの方々にご参加いただいております」
「皆さん歌を歌うことが大好きな方々なのですが、演技をしながら歌を歌うということはほとんどの方が初めてなので、その点でご自身の気持ちののせ方や演じ方をどう伝えるべきかというのが難しいところです」
「でも、皆さんとても楽しく稽古をされていています」
演出担当の吉田さんに続いてお話を伺いました。
(吉田さん)
「練習は全部で5回ほどで、今日初めて通しで稽古をしました」
「皆さん大人なので、人生経験を反映した演技をしてくれていて、具体的な演技指導は必要としていません」
「特に、自分が教えていた子たちが大人になった姿を見られるのがとてもうれしいです」
吉田さんはプロのソプラノ歌手である一方、交野市内の中学校で音楽や英語の教員をなさったり、小学校の校長先生などを歴任されました。
そのため、吉田さん自ら教え子たちにお声がけをし、今回のミュージカルにはそのうちの何名かが参加なさっておられます。
かく言う博士@交野タイムズも、吉田さん(吉田先生)の中学時代の教え子のひとりなのです。
(吉田さん)
「だから、(今回のミュージカルの)あなたの席も空いているわよ」
(博士@交野タイムズ)
「ええ、まあ…当日は交野タイムズの取材をしないといけませんので…」
「ところで、一部の演者の方を除けばいわばアマチュアの方によるミュージカルということになるのですが…」
(中山さん)
「中には音楽関係の学校を出ておられる方もいらっしゃいますが、ミュージカルに関してはほとんどがアマチュアと言っていいです」
「しかしながら、歌うことが好きで、何ができるかわからないという状況でも興味を持って参加くださっています」
ミュージカル出演の強い要請をかわしつつ、続いて演者の方々にもお話を伺いました。
まずは、織姫役をご担当される林さんに伺いました。
(林さん)
「中学時代合唱部に所属していたのですが、実は吉田先生を顧問とする演劇部にすごくあこがれていました」
「今回織姫役をさせていただくということで、中学時代以来の夢が叶ってとてもうれしく思っています」
「歌うのはいいのですが、演技をしながらとなるとやはり難しさを感じています」
「特に、先生からは「テレを忘れなさい」と言われるのですが、なかなかそれがうまくいきません」
「しかしながら、貴重な経験をさせていただいているのでとても光栄です」
次に、神様役の星田さんに話を伺いました。
(星田さん)
「今日初めて稽古に参加させていただきました」
「(ほかの方との稽古を)ご一緒できるのは今日と29日の昼間だけなのですが、結構芸達者の方が多く、軽く驚いています」
「交野市ある実家が機物神社の近くなので、子どものころから七夕のことはよく知っていました」
「今回、こちらへ戻ってくるタイミングが合い、地元のミュージカルに参加させていただくこととなりました」
「神様らしく、もうちょっと威厳があればいいのですが、衣装の力を借りて何とか神様としての威厳を表現したいと思っています」
最後に、里人役の代表格である村長役の割石さんにお話を伺いました。
(割石さん)
「演技も歌も素人なので、普段やっていることを演じるというのはとても難しく思っています」
「演出の方々がイメージを示して指導してくれているので、わかりやすく楽しく稽古しています」
「吉田先生とのご縁で、普段経験できないことをさせていただいているのでとても楽しいです」
取材は、7月16日(日)に青年の家で行われた稽古にお邪魔する形でさせていただきました。
取材当初は、織姫役と彦星役が別室で歌とセリフの打ち合わせをし、その他の方々は場面場面での立ち回りやせりふの確認などを行っていました。
別室で歌とセリフを確認する織姫役と彦星役の二人
織姫と彦星はこのミュージカルの主役なので、歌もセリフも多く、入念な確認作業が行われていました。
台本には書き込みもされていた
続いて、織姫・彦星以外の役を演じる方々が稽古をしている部屋へと向かいました。
その直後、別室で練習していた織姫・彦星役の二人も合流し、この日参加できなかった方々を除く全員での稽古が始まりました。
その直後、別室で練習していた織姫・彦星役の二人も合流し、この日参加できなかった方々を除く全員での稽古が始まりました。
全員での歌とセリフの練習
この日だけ稽古に参加できた星田さんも時間を惜しむように入念な確認を行っていた
この日だけ稽古に参加できた星田さんも時間を惜しむように入念な確認を行っていた
演者の何人かの方は、ストーリーの場面説明をする役目も受け持っている
演技を確認する吉田さんと村崎さん
他の方の演技を見守る演者の方々
この日初めて通し稽古を行ったそうですが、皆さん真剣にかつ熱心に中山さんや吉田さん、村崎さんに演技指導に耳を傾けておられました。
この日は衣装合わせも行われた
練習後、プロデューサーの中山さんをはじめ、演出担当の吉田さん、村崎さん、そして主要演者の星田さん、林さん、割石さんにお話を伺いました。
(中山さん)
「今回の七夕ミュージカルの企画は、5月ごろに交野市星のまち観光協会の事務局長である佐藤さんから頂戴しました」
「本ミュージカル通じ、2025年の関西万博において、交野を「七夕伝説のまち」としてPRしてほしいという佐藤さんからの依頼でした」
インタビューにお答えいただく中山さん
「天の川七夕祭りまでの期間も短く多少不安でしたが、「やるしかない」という気持ちでお引き受けいたしました」
「もとより、私一人ではこのミュージカルを成功させるのは難しいので、演出を吉田さんと村崎さんにお願いし、私はプロデューサー兼歌唱指導として携わっています」
「参加者は20数名おられ、それぞれに重要な役回りをお願いしています」
「男性も参加していただけたので、芝居がぐっと締まりました」
「まだ音楽など精査する部分はあるのですが、どのような作品に仕上がるか今からとても楽しみです」
次に、演出担当の村崎さんにご指導の苦労などについてお話を伺いました。
(村崎さん)
「近年ミュージカルはとても人気のある演目のひとつとなっています。なので、今回の七夕ミュージカルでも多くの方々にご参加いただいております」
「皆さん歌を歌うことが大好きな方々なのですが、演技をしながら歌を歌うということはほとんどの方が初めてなので、その点でご自身の気持ちののせ方や演じ方をどう伝えるべきかというのが難しいところです」
演出担当の村崎さん
「でも、皆さんとても楽しく稽古をされていています」
演出担当の吉田さんに続いてお話を伺いました。
(吉田さん)
「練習は全部で5回ほどで、今日初めて通しで稽古をしました」
「皆さん大人なので、人生経験を反映した演技をしてくれていて、具体的な演技指導は必要としていません」
演出担当の吉田さん
「特に、自分が教えていた子たちが大人になった姿を見られるのがとてもうれしいです」
吉田さんはプロのソプラノ歌手である一方、交野市内の中学校で音楽や英語の教員をなさったり、小学校の校長先生などを歴任されました。
そのため、吉田さん自ら教え子たちにお声がけをし、今回のミュージカルにはそのうちの何名かが参加なさっておられます。
かく言う博士@交野タイムズも、吉田さん(吉田先生)の中学時代の教え子のひとりなのです。
(吉田さん)
「だから、(今回のミュージカルの)あなたの席も空いているわよ」
(博士@交野タイムズ)
「ええ、まあ…当日は交野タイムズの取材をしないといけませんので…」
「ところで、一部の演者の方を除けばいわばアマチュアの方によるミュージカルということになるのですが…」
(中山さん)
「中には音楽関係の学校を出ておられる方もいらっしゃいますが、ミュージカルに関してはほとんどがアマチュアと言っていいです」
「しかしながら、歌うことが好きで、何ができるかわからないという状況でも興味を持って参加くださっています」
ミュージカル出演の強い要請をかわしつつ、続いて演者の方々にもお話を伺いました。
まずは、織姫役をご担当される林さんに伺いました。
(林さん)
「中学時代合唱部に所属していたのですが、実は吉田先生を顧問とする演劇部にすごくあこがれていました」
「今回織姫役をさせていただくということで、中学時代以来の夢が叶ってとてもうれしく思っています」
織姫役の林さん
「歌うのはいいのですが、演技をしながらとなるとやはり難しさを感じています」
「特に、先生からは「テレを忘れなさい」と言われるのですが、なかなかそれがうまくいきません」
「しかしながら、貴重な経験をさせていただいているのでとても光栄です」
次に、神様役の星田さんに話を伺いました。
(星田さん)
「今日初めて稽古に参加させていただきました」
「(ほかの方との稽古を)ご一緒できるのは今日と29日の昼間だけなのですが、結構芸達者の方が多く、軽く驚いています」
バリトン歌手の星田さん
「交野市ある実家が機物神社の近くなので、子どものころから七夕のことはよく知っていました」
「今回、こちらへ戻ってくるタイミングが合い、地元のミュージカルに参加させていただくこととなりました」
「神様らしく、もうちょっと威厳があればいいのですが、衣装の力を借りて何とか神様としての威厳を表現したいと思っています」
最後に、里人役の代表格である村長役の割石さんにお話を伺いました。
(割石さん)
「演技も歌も素人なので、普段やっていることを演じるというのはとても難しく思っています」
村長役の割石さん
「演出の方々がイメージを示して指導してくれているので、わかりやすく楽しく稽古しています」
「吉田先生とのご縁で、普段経験できないことをさせていただいているのでとても楽しいです」
衣装を着ての全員での記念撮影
今回、ほぼ初めての試みとして行われる市民参加型の七夕ミュージカルですが、2025年に開催予定の関西万博で交野を「七夕伝説のまち」としてPRすることもさることながら、地元の人たちにそれを目に見える形で周知する、という効果も今回のミュージカルにはあると思います。
とりわけ、次世代の交野を担う子どもたちが「交野とはこうゆう街だ」ということを対外的に発信していくためにも、これを一過性に終わらせるのではなく、今後もより多くの交野市民を巻き込む形でのイベントとして続けてもらえたらと思います。
(吉田さん)
「そのためにも、(ミュージカルでの)あなたの席は空いているわよ~」
(星田さん)
「ミュージカルに出演した体験取材という形で記事を書かれたらどうですか」
(博士@交野タイムズ)
「結構です。人前で歌った経験などないので」
(星田さん・割石さん・林さん)
「嘘つけ~っ(笑)」
(三人は博士@交野タイムズの同じ中学の先輩・同級生・後輩で、以前交野市立第二中学校の50周年記念イベントでハレルヤを歌った間柄)
七夕ミュージカル「交野七夕伝説」は、7月29日(土)星の里いわふねホールで19:30より開演です(天の川七夕まつりが7月30日(日)順延された場合は、ミュージカルも順延されます)。
(謝辞)今回、取材、およびインタビューにご協力いただきました、中山さん、吉田さん、村崎さん、星田さん、林さん、割石さん、そして稽古に参加しておられた皆様に改めて感謝申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら
とりわけ、次世代の交野を担う子どもたちが「交野とはこうゆう街だ」ということを対外的に発信していくためにも、これを一過性に終わらせるのではなく、今後もより多くの交野市民を巻き込む形でのイベントとして続けてもらえたらと思います。
最後に七夕ミュージカルのポスターをもって記念撮影をお願いしました
(吉田さん)
「そのためにも、(ミュージカルでの)あなたの席は空いているわよ~」
(星田さん)
「ミュージカルに出演した体験取材という形で記事を書かれたらどうですか」
(博士@交野タイムズ)
「結構です。人前で歌った経験などないので」
(星田さん・割石さん・林さん)
「嘘つけ~っ(笑)」
(三人は博士@交野タイムズの同じ中学の先輩・同級生・後輩で、以前交野市立第二中学校の50周年記念イベントでハレルヤを歌った間柄)
七夕ミュージカル「交野七夕伝説」は、7月29日(土)星の里いわふねホールで19:30より開演です(天の川七夕まつりが7月30日(日)順延された場合は、ミュージカルも順延されます)。
(謝辞)今回、取材、およびインタビューにご協力いただきました、中山さん、吉田さん、村崎さん、星田さん、林さん、割石さん、そして稽古に参加しておられた皆様に改めて感謝申し上げます。
記事:博士
博士@交野タイムズのこれまでの記事はこちら