天孫降臨伝説がある磐船神社に夏越の大祓の茅くぐりが設置されてた
磐船神社
ご存知のように、磐船神社は交野の天孫降臨(てんそんこうりん)伝説の中心スポットの一つでもあります。
(饒速日命(にぎはやひのみこと)が天から降臨する際に乗ってきたと言われる
「天の磐船(あまのいわふね)」をご神体とした本殿がある)
磐船神社を訪れると、「夏越の大祓(おおはらい)」のための茅の輪が設置されていました。
夏越の大祓のための茅の輪
くぐり方を解説した看板によると、
①「正面にて一礼。茅の輪をくぐり左へ回る」
②「正面に至り一礼。茅の輪をくぐり右へ回る」
③「正面に至り一礼。茅の輪をくぐり左へ回る」
④「正面に至り一礼。もう一度くぐり、そのまま社殿へ進み参拝」
という工程で茅の輪をくぐると書かれています。
くぐり方を解説した看板
茅の輪をくぐる前に、「唱え歌を歌う」とも書かれており、
「水無月(みなづき)の夏越(なつこし)の祓(はらい)する人は千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」
という唱え歌を歌ってから、先述の仕方で茅の輪をくぐり社殿にお参りするそうです。
また、同ホームページによると、夏越の大祓で茅の輪をくぐる由来は、
「茅の輪は、蘇民将来(そみんしょうらい)の伝承に由来」するとありました。
「かつて須佐之男命(すさのおのみこと)が旅先で、蘇民将来の兄で裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)に一夜の宿を求めましたが断られ、貧乏だった蘇民将来が須佐之男命に宿を提供した」そうです。
「須佐之男命はそのお礼として、茅の輪を授け」たそうで、そのご疫病がはやった際、兄の巨旦将来の一族は全滅した一方、蘇民将来の一族は茅の輪のおかげで難を逃れることができたそうです。
こうした話が、夏越の大祓で茅の輪をくぐるという神事に繋がった、と言われています
▼引用元の京都産業大学ホームページ
「6月の京都といえば「夏越の祓」。茅の輪くぐりで厄除けしよう!」
住吉神社など、交野市内の他でも大祓
(こっちは私部の住吉神社の大祓のお知らせノボリ。住吉神社では6月30日に大祓祭の神事がありました)磐船神社のみならず、交野市内の神社では独自の夏の大祓を行っているので、機会があればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
記事:博士
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