田んぼに水が張られるとブワーって出てくるのがカブトエビ!その秘密も調べてみた
田んぼ。そこにはたくさんの生き物が集まり、生物多様性の様相があって、えっ!家のすぐ近くにこんなにも生き物おるんかーなんて驚くこともあるかと思います。
田んぼに水が張ると、そうこの生き物も登場します。
田んぼにカブトエビめっちゃおる!
このチョコチョコーって動いている生き物は「カブトエビ」です。
遠目ではスルーしちゃいそうなんですが、よくよく田んぼの水面をみているとアメンボおる?みたいに水面がポツポツと動いてたりします。
そして、さらに近づいて観てみると、田んぼの中はこう!センスオブワンダーな世界に満ち溢れています。
ここの田んぼはカブトエビが大量発生中でした。
1000匹以上はいたんじゃないかなと。
田んぼに水が張られるまではカブトエビのカの字もなかったのですが、ブワーッと今は元気に活動中。
どうやって田んぼに現れるのかな?と思って調べてみると、このカブトエビ、実はものすごい生き物でした!
ハラダ@交野タイムズがちょっと!!!ってなったカブトエビのこと3つ!
これだー!!
1)2億年、3億年前から変わっていない生きた化石なんて呼ばれている
2)卵は乾燥に耐えるので、水田に水がなくなっても問題なし。水が入ると孵化する
3)外来種です
1)についてはなんかそういうのを聞いたことがあるなと思っていたんですが、なるほど!って思ったのは、カブトエビの卵は乾燥にめっちゃ強いというところ。
田んぼに水がなくなってもそこで休眠状態に卵がなる。だから田んぼに水が入ると急にブワーって登場するのはそういうことかと。
さらに、ハラダ@交野タイムズが驚いたのは、実はこのカブトエビは外来種ですということ。
国立環境研究所の侵入生物データーベースというサイトを詳しくはご確認いただければわかるのですが、
アメリカカブトエビ (米国中部-西部の乾燥地帯・砂漠地帯)
ヨーロッパカブトエビ (ヨーロッパ)
アジアカブトエビ (東アジア)
といくつか種類があって、日本以外のエリアから持ち込まれた生き物なんだそうです。
持ち込まれた背景は諸説あるようですが、国立環境研究所の侵入生物データーベースの記載によると
農産物などの物資にまぎれて非意図的に持ち込まれた
と考えられているそうです。
アメリカカブトエビは1916年,ヨーロッパカブトエビは1948年,アジアカブトエビは1966年に初めて確認された
と昔からいるイメージだったんですが、カブトエビが棲みつき出したのはここ100年くらいの間でということのようです。
あと、北海道とかには生息していないみたい。
アメリカザリガニやジャンボタニシとかの外来生物も田んぼには多く問題になっていることもあるのですが、それはまた別の機会に話ができたらいいなと思います。
カブトエビもそうですが、身近なところに生き物の姿が見られるのは田畑がまだ残っていて、里山が近くにあってという自然環境と人の生活が今なおうまく交わっている、交野市のよさの1つなのではないでしょうか。
記事:ハラダ
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