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【カタノテツ】交野の鉄道ものがたり:file.25 片町線を走ったC11という機関車(その5)

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交野を走る鉄道のことを、新旧おりまぜながら、『明円勝(Masaru Myoen)さん』と、時々『駐在員さん』の写真等のご協力により紹介しております。

今回は『明円勝(Masaru Myoen)さん』によるカタノテツです。


カタノテツfile.25

片町線を走ったC11という機関車(その5)

梅小路蒸気機関車館開館後留置されていたC11

1973年11月11日 
梅小路機関区 
C11311(梅)

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梅小路機関区・大阪鉄道管理局・本州における最終在籍蒸気機関車は、C11でした。
その機関車はC11311で、現役最後は播但線や姫路構内での入換でした。

昭和47年4月20日姫路第一機関区から、梅小路機関区へ転属した後は、仕業につくことはなく、静態保存を前提とした留置であった様です。

蒸気機関車館の保存蒸機と比べると、休車の姿はかなり見劣りしましたが、何処の機関区でもよく目にしたものでした。

そして昭和51年11月11日、西宮駅へ甲種回送され、13日阪神甲子園球場近くの兵庫県西宮市甲子園町月見里公園に据付されて、現在静態保存継続中です。



2022年11月25日 
月見里公園 
C11311

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(ケージに囲まれてまるで動物園みたいですね)



2022年11月25日 
月見里公園 
C11311 
LH側

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足周りの機械加工面は、塗装では無く油磨きされていたことがこの赤錆から見て取れます。



2022年11月25日 
月見里公園 
C11311 
運転室内

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前照灯・ボイラー圧力計・シリンダー圧力計等、柵の外から見える範囲では、ガラス類の破損は無い様です。




おまけ

2017年12月8日 
大宮鉄道博物館 
C57135 

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この蒸気機関車は、旧国鉄において蒸気機関車最終定期旅客列車を牽引したC57135です。

現在は埼玉県大宮市の鉄道博物館内で大事に静態保存されいます。

今も圧縮空気を溜めてターンテーブル上で汽笛を鳴らします。

そして運転室をよく見ると、蒸機分配箱の上に配置されている圧力計は、8kg/cm2(現在の圧力単位では約800KPa)辺りを指しています。

C11311も整備すれば汽笛の音を聞くことが出来るかも知れませんね。

因みに全国の保存機関車の中には、蒸気の代わりに圧縮空気をボイラーに溜めて汽笛を鳴らすだけではなく、走行可能な機関車が数両存在します。

これも興味深いものです。

C11311が末永く保存される事を祈念致します。

つづく


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0_お菊
お菊のひとこと『片町線を走ったC11という機関車』というシリーズも今回で5回め!

交野をかつて走っていた
C11という機関車の現在を探るこのシリーズ。

記事中「そして運転室をよく見ると、蒸機分配箱の上に配置されている圧力計は、8kg/cm2(現在の圧力単位では約800KPa)辺りを指しています。

C11311も整備すれば汽笛の音を聞くことが出来るかも知れませんね。
」というくだりですが、その汽笛を聞いてみたいなあ〜と、期待に胸ふくらみますね。

お菊@交野タイムズが埼玉県大宮市の鉄道博物館に行ったのは、たしか2007年夏頃。

調べてみますとC57135が大宮市の鉄道博物館にやってきたのは、その年の10月。

お菊@交野タイムズ、C57135と出会いそうで出会っておりませんでした。

たとえ出会っていても、明円さんのように圧力計の数値とかをチェックすることなく、いやっほ〜〜!とはしゃぐだけで終わっていたことでしょう。。。(いろいろ残念)

このシリーズで、過去と現在をいったりきたり思いをめぐらせてみてくださいね!
つづきまーす!



『カタノテツ』バックナンバーはこちらから↓




  明円勝さん(Myoen Masaru)プロフィール


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1956.1.25生まれ
大阪府守口市出身
大阪工業高等専門学校 機械工学科卒
音楽好き、淡水魚好き、鉄道好き


記事:お菊
撮影:明円勝さん
お菊過去記事はこちら

ライター:katano_times katano_times


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