交野の田んぼの稲刈りのお手伝いをやってみた!~田んぼを守るということ~

体力仕事のあとの冷たいお茶はとってもおいしい!
めっちゃのどかな風景です。
…だけど、向こうにスタードームと第二京阪があるのが不思議な風景。
田んぼを守るということは、『自然のリズムに暮らしを合わせる』ということなので、まずは仕事のお休みなど、動ける時間の調整が、融通が利くことが必要とのことです。
お天気や苗の様子を見ながら『よし!今日は田植えだ!』というタイミング、稲穂の様子を見ながら
『よし!次の週末は稲刈りだ!』
というタイミングに合わせなければなりません。
そのため、お仕事が多忙でお休みがないとか、お休みの日はプライベートタイム優先…という場合には難しいようです。
次に、体力。
いくら機械化が進んだとはいえ、田植えや稲刈り、その間の草むしりなど、人力が必要な部分がたくさんあります。しゃがんだ姿勢を続けるというのは、ほんとうにきついので、体力が必要です。
次に、お金。
今やお米は自分で作るよりも、お店で購入したほうが安いとのことです。安いうえに労力も不要だったら、購入するほうがお得に思われる世の中です。
また、広い面積の田んぼの場合は、やはり機械が必要になります。
しかし、稲刈りだけを機械に頼ろうとしたら、機械が刈り取りやすいラインで田植えをしなくてはいけないので、田植え機が必要になります。
また、稲刈り機は、刈った瞬間にモミになるので、それを乾燥させるのに、ござに広げると雨が降ったりで大変なので、乾燥機が必要になります。そうなると、機械購入や維持にお金がすごくかかります。
そんな大変なことを、どうして継続できるのですか?
と伺ったところ「365日、自分たちで作った安心安全なごはんが食べられるから」というご回答でした。
自分たちで苦労して作ったごはんは、やっぱりおいしくて、なによりのごちそうなのです。
ご夫婦のお子さまたちは、幼いころから自分たちで作ったお野菜とご飯を食べて育たれたので、冷凍食品などはあまり好まず、大きくなった今も、お友達と外食して帰宅された後「野菜が足りない」とご自分でササッと料理して食べられるそうです。
これこそ、いまいろんなところでささやかれている『食育』なのでは、と感じました。
山からの湧水で育まれる、交野のお米たち

「田んぼってええなぁ。交野の田んぼの風景好きやから、なくなってほしくないなぁ。」と簡単に思っていましたが、田んぼを守られる皆さまの、たくさんの苦労や努力があっての風景なのだなぁ…と、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
現在は、やはり後継者が少ないようで、お伺いしたご夫婦の田んぼ以外は、ほとんどが70代の方がされているそうです。いろんなお話をお伺いすると、継続することはほんとうに難しいのだろうと痛感しました。
端っこで、役に立ったか立たないかのお手伝いライターでしたが、奥さまのお父さまは、若者が来てくれたこと、農業に興味を持ってもらえたことをとても喜んでくださり、何度も何度も「ありがとう」とおっしゃってくださったのが、印象的でした。
交野の里山の風景は、『田んぼを守りたい』と強い気持ちを持たれている方たちによって守られ、今年も実りの秋を迎えている…ということを知ることができた、大変貴重な経験でした。
来年の稲になるモミたち

取材を快くお引き受けくださいました、ご夫婦に感謝!
おわり
交野タイムズ@ひふみ
【これまでの記事はこちら】
自然大好きなロハス女子な交野タイムズ@ひふみが交野の稲作体験してみた記事がこちら。
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