カタノの歴史No.7~7500年前の交野。縄文時代がついに始まる~
7500年前
交野町神宮寺山麓に早期縄文時代の文化あらわれる(昭和三十一年から同三十四年まで交野考古学会により発掘調査)
(交野市史:交野町略史復刻編より)
この頃、いわゆる大阪湾が枚方の少し先の方まで来ていたようで、言うなれば交野市は海沿いの漁村のような場所だったのだと思います。
神宮寺山麓に出現した早期縄文時代(旧石器時代後期)の遺跡で有名なのは、「神宮寺遺跡」で石器31点、縄文土器163点、土師器など43点、炉跡5基が発掘されたんだそうです。
ここから出土された土器は、旧石器時代から縄文時代へ移行する時の貴重で珍しいモノなんだそうで、「神宮寺式土器」と呼ばれています。
ちなみに、千葉県市川市で7500年前の丸木舟が出土されたそうで、それは国内最古とのこと。
国内最古の丸木舟か 7500年前、千葉、市川で出土
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交野山山麓では、貝塚跡なんかもあるようで、もしかしたら、丸木舟で漁をしていたのかもしれません。
7500年前当時と今では地形も全然違っていたようで、遺跡の出土品などから当時の生活を推測していくとなんだかちょっと楽しくなってきますね!
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