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磨製石器を作り終えた次の週、青年は悩んでいた。
 
打製石器を作るか、先週作った磨製石器で料理をするか。
 
どちらも面白そうでやってみたいが、如何せん時間は有限で、どちらもするという訳にもいかない。
 
青年はしばし悩んだ末に、料理を作る事にした。
 
折角、磨製石器を作ったのだから、どうせならさっさと使用しようと思ったのだ。
 
となれば早速食料調達だ。
 
出来れば肉と野菜は欲しいな。
 
青年が冷蔵庫をあさると、肉があった。
 
ベランダに出て家庭菜園で育てている人参を引っこ抜き、肉を入れた鞄に、水で洗って放り込む。

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法律違反だし、流石に動物を殺して肉を調達しようとは思わなかった。
 
更に言えば青年は、正確に言えば原始人の生活を模倣しようとしているのではない。
 
原始人の在り方を模倣するため、文明の利器を借りても全く問題無いのだ。
 
流石に肉と野菜では余りにも食事が寂しいので、魚を釣りに行った。

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青年が来たのは天の川。
 
家から約3分とかなり近くにあるため、気軽に何時でも来られる。
 
青年は先程取ったみみずを針に付け、水が深めの所に落とす。

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実はこの天の川。
 
ぱっと見では小魚ばかりで大きい魚は狙えないように見える。
 
しかしこの川には想像以上に魚はいる。

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かなり前だが台風があって、それ以来来ていないので今の状態はよく分からないが。
 
3時間程ねばって釣りをしていると、遂に青年はそこそこの大きさの魚を釣った。
 
青年は魚に詳しくないため名前はよく分からなかったが、まあ死なないだろうと思い、クーラーボックスに収納すると、荷物を持って山に行った。

山の奥の方の、川がすぐ横にあって人通りも少ない上にそれなりの広さのある平地があるという、隠れた名所に来た青年は、荷物を下ろして用意を始めた。

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今から作るのは肉と魚と人参を焼いたという、とても簡単なものだが、青年はかなり興奮していた。
 
何しろ野外でこういう事をするのが久し振りなのだ。
 
興奮するなと言うのは酷かもしれない。

青年はまず手始めに薪となる、落ちている枝を集める事にした。
 
本来ならばささっと集めるだけで良かった
 
しかし事態はそうも簡単な物ではなかった。

==つづく==

<日曜原始人>
中学生になった原始人、こども2が交野を舞台に描く小説。

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日曜原始人

主人公は子ども2のようですが、24歳という設定のようです。

前回までのあらすじはこちら
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